ネット中立性規則の廃止に反対するオンライン抗議集会にネットの自由をもとめる数百万の声が集結

昨日(米国時間7/12)は、かねてから騒がれていたネット上の抗議集会“Net Neutrality Day of Action”(ネット中立性に対するアクションの日)で、何千ものWebサイトと人とサービスが、FCCによるネット中立性ルールの廃止案に対する、人びとの関心を喚起した。そしてその結果は、相当感動的だった。

抗議のためのWebの利用は、画面にポップアップを出すとか、サイトを一時的に乗っ取っておかしなメッセージを表示するなど、ネット中立性をめぐるディベートへの参加勧誘が中心になる。

Tumblr, Twitter, Netflix, Yelp, Kickstarter, Mozilla, Vimeo, Spotify, Airbnb, Amazon, Reddit, Etsy, YouTube, Twitchなどなど、多くのサイトがこの抗議集会用のページを特製した。本誌はその中の14の快(怪)作を、ギャラリーに集めてみた(下図はKickstarterのだ)。

これだけの露出量があり、しかもフィードバックが容易だから、反応も巨大だった。画面のボタンを押せば地元出身の議員にメッセージが行ったり、FCCにコメントを送る特設サイトもあった。

オンライン抗議集会の成果:

  • 200万のコメントがFCCへ行く(非力なサーバーなので数日に分けて送られる。彼らの側の便宜的なシステムダウンは今回なかった)。
  • 500万のメールが議会へ(一定の時間間隔で)。
  • 12万4000の電話が議員たちへ。
  • 20の議員事務所を実際に訪問。そのほかのノンネットアクション(リアルアクション)もあった。
  • 数十名の有名セレブや政治家たちが発言。

まだ勝利にはほど遠い。しかもFCCの代表者たちが言ったように、当委員会のやり方は民主主義ではなく、委員たちに一般大衆の要求に応じる義務はない。…どんなに圧倒的多数の要求であっても。

昨日は、今よりもさらに強力なネット中立性規則を求める声もあった。この規則が存在する理由と、それに対する反対意見をよく知りたい人は、本誌TechCrunchの記事を読んでみよう:

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

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