バイオロギングと機械学習で猫の行動を記録するCatlogの発送開始、ラストワンマイルも猫

RABOは9月24日、猫の行動を24時間記録できる首輪型IoTデバイス「Catlog」(キャトログ)の発送を開始した。本日からクラウドファンディングサイトのMakuakeで先行予約を申し込んだ支援者に向けて順次発送される。

さらに、オフィシャルストアにて数量限定での一般販売も開始した。価格は税別1万4800円。なお、Catlogを利用するにはiOS用の専用アプリのダウンロードが必要になる。現在のところAndroidには非対応だ。RABOは、2018年2月22日(猫の日)に設立された「家族として愛される幸せな動物を増やす」をミッションに掲げたハードウェアスタートアップ。

Catlogの発送はすべてヤマト運輸が担当し、専用の宅急便コンパクトパッケージで届く。このパッケージは、黒猫の親子を企業ロゴに掲げるヤマト運輸とRABOとのコラボレーションによって実現した。

Catlog自体の包装箱は、指輪ケースを模した八角形の箱だ。

Catlogは、バイオロギング解析技術および機械学習を用いた処理により、猫の活動データを24時間記録できるのが特徴。歩く、走るはもちろん、睡眠や休息、ごはんなどの行動を外出先からiPhoneで確認できる。後述する有料プランに加入すれば、家族や獣医、キャットシッターとアカウントを共有して猫の状態を複数人で見守ることも可能だ。将来的には、ほかの猫との比較などの機能も搭載される予定のこと。

製品自体は、加速度センサーを内蔵した首輪型デバイス「Catlog Pendant」と、Wi-Fi接続機能や室温センサーを内蔵したホームステーション「Catlog Home」で構成されている。

今回完成した初期バージョンは、猫の行動のうち「ごはん」「睡眠」「歩く」「走る」「運動」を検知できる。今後データが蓄積されてきたらこれらの行動の精度が高まるほか、「水飲み」「ジャンプ」「嘔吐」「トイレ」などの行動も順次検知できるように改良していく予定とのこと。

アプリの猫タイムライン画面では、直近の状態のほか、前回の食事の時間、運動量(時間)、睡眠量(時間)などを参照できる。猫日誌画面では、前日までの猫の1日の行動履歴を参照可能だ。グラフ表示も可能なので、食事の回数や睡眠時間などの変化に気付きやすい。

RABOでは、Catlogのサブスクリプションサービスも用意しており、直近の猫の状態を参照できる無料の「プチみまもりプラン」のほか、飼い主や行動ラベルを追加できる月額380円の「みまもりプラン」、猫の過去から現在までの状態を無制限で参照できるうえ、みまもりプランの機能に加えて他猫比較機能も利用可能な月額580円の「猫バカプラン」もある。

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TechCrunch Japan

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