バーやクラブで自分のお気に入りの曲を――WEDJはユーザー参加型のプレイリスト作成アプリ

今週末に開催されたHackathon at Disrupt NYに登場したWEDJ(読み方は”ウィーディージェー”で、”ウェッジ”ではない)は、ユーザー同時が協力して曲のプレイリストを作ることができるアプリ。パートタイムのハッカーたち4人によって制作されたこのアプリは、今はなきTurntable.FMの現実世界版とも言えるもので、バーやクラブ、オフィスなどでの利用を想定されたものだ。

ジオローケーション技術を利用したこのアプリでは、あらかじめ(店のオーナーによって)定められた範囲にいる人々が協力してプレイリストを作成する。ユーザーはGoogle Mapを通してプレイリスト作成に参加できる場所を検索することもできる。プレイリストの作成に参加したユーザーは、YouTubeやSoundCloudなどからお気に入りの曲を探し、プレイリストに追加する。他のユーザーは曲を再生する順番を決める投票に参加することができ、その後、店のオーナーが最終版のプレイリストを決定するという仕組みだ。

このように集められた曲は1つのプレイリストに集約され、投票によって決められた順番で再生される。「これにより、従来はDJの役割だったプロセスにユーザーが参加することができます」と語るのは、チームメンバーの1人で、普段は宝飾品の販売員として働くTravis DeSilva氏だ。WEDJのシステム自体はインターネット・ジュークボックスに似ているものの、WEDJにはモバイル端末を通した投票機能によって民主主義的な要素が加えられている。

もちろん、従来のジュークボックスとは違い、人々がこのアプリにお金を入れこむわけではない。そのため、WEDJのチームは今後アプリを継続して運用するにあたって今後のマネタイズ方法を模索していくという。可能性として考えられるのは、インターネット・ジュークボックスと同様に、お気に入りの曲の再生順を上げる代わりに追加料金を受け取るという方法だ。また、WEDJのチームは利用する店側に課金する方法も考えている。

WEDJをハッカソンプロジェクトから本当の意味でのプロダクトへと進化させるためには、まだ様々な課題が残っていることはチームメンバーも承知している。その1つが著作権の問題であり、プロダクト版のアプリではYouTubeやSoundCloudを曲を探すソースとして利用することはできなくなるだろう。しかし、このようなソーシャル・ミュージックアプリが、すでにスマートフォンによってプレイリストを作成しているバーやクラブに受け入れられることは容易に想像できる。

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(翻訳:木村拓哉 /Website /Facebook /Twitter

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TechCrunch Japan

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