パワーパフガールズはScratch言語を利用して子どもたちに楽しくプログラミングを教える

2016-06-08-powerpuff_girls

スーパーパワーを持った幼稚園の女の子の3人組が世界を救うために毎週戦わねねばならないとしたらおもちゃ箱にありったけたのツールが必要になるだろう。さいわいテレビの世界では救うべきターゲットにこと欠かない。しかし今年のパワーパフガールズにはひとひねり加えられている。

たとえば、青い目で金髪のツインテールのバブルスは、今回のエピソードでも引き続きプログラミングを習っている。番組を製作しているCartoon NetworkがSTEM教育〔サイエンス、テクノロジー、教育、数学の頭文字〕を支持しており、この番組を通じて子どもたちを早期にプログラミングに親しませようとしているためだ。

Cartoon Networkのプレジデント、Christina MillerはTechCrunchの取材に次のように答えた。「われわれは以前からこのシリーズでバブルスの性格が重要な役割を果たすことになるエピソードを製作するつもりでいた。今シーズンの最初から見ている視聴者はバブルスが優秀なプログラマーだと気づいただろうが、今週のエピソードは『バイラル・スパイラル』といい、2話シリーズ2話の1作目だ。子供たちはベッドに入る前の時間でバブルスがプログラミングの能力によって世界を救うところを見ることができる」と語った。

パワーパフガールズの最新エピソードは木曜日に、東部時間、太平洋時間でそれぞれ午後6:30に独占放映される。同時にMITメディアラボのLifelong Kindergarten GroupとCartoon Networkは共同でMake it Fly〔それを飛ばそう〕というプログラムをスタートさせる。これは教育用プログラミング言語として人気の高いScratchを使ってパワーパフガールズのキャラクターたちに空を飛ばせるゲームを作らせようとするものだ。

Millerは次のように述べた。

子どもたちの創造性を伸ばすために、Cartoon Networkは知的所有権を放棄して素材を無償で提供する。子どもたちは選択しコントロールすることが好きだ。無償提供によって安心して使ってもらえる環境が提供できる。子どもたちはコーディングのための素材やチュートリアルを無料で使えるようになる。Scratchによるプログラミングのために子どもたちが自由に利用できる一連の素材を提供していく。Scratchを使ってどんなゲームが作られるのか楽しみだ。

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パワーパフガールズはScratch言語のイニシアチブに参加する番組としてCartoon Networkでは2番目のものだ。このチャンネルでは人気のウェブコミックをベースにしたぼくらベアーズ(We Bare Bears) シリーズが Scratchイニシアチブに参加した最初の番組だった。Millerによれば「われわれがScratchチームと協力するようになった最初のプロジェクトで、知的所有権のあるキャラクターを無料で提供し、子どもたちがScratchで自由にプログラムを作れるようにした。すぐにプログラムの数は1万を超えた。これにはアニメの歩くループから小さなゲームまであらゆる種類のプロジェクトが含まれる」という。

どちらの番組についても、ScratchでコーディングするためのチュートリアルはCartoon Networkの次のページから入手できる。 www.cartoonnetwork.com/Scratch

〔日本版〕Cartoon Networkの素材、チュートリアルは現在のところ日本では上のリンクからはダウンロードできない。著作権の関係のようだが、Scratchはわが国でもポピュラーな教育用プログラミング言語になっているのでなるべく早く利用できるようになることが望まれる。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

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