ビデオを解釈してそれに合った音楽を自動的につける英国のJukedeckが、ホットなソーシャルメディアTikTokに買収されたようだ。Jukedeckは、本誌主催のTechCrunch Battlefield London 2015で優勝したスタートアップだ。
Jukedeckはこれまで250万ポンド(約3億3600万円)を調達している。その多くはCambridge Innovation Capitalからだが、最近の投資家としてはParkwalk Advisors、Backed VC、そしてPlayfair Capitalなどがいる。
創業者でCEOのEd Newton-Rex(エド・ニュートン-レックス)氏は最近LinkedInのプロフィールを変えて、4月以降はTikTokの親会社BytedanceのAI研究所のディレクターとなっている。Musicallyが、そう報じている。
ニュートン-レックス氏は、ピッチ(売り込みスピーチ)をラップでやることで有名だ:
いまニュートン-レックス氏に確認を求めているところだが、彼の同僚数名もLinkedInのプロフィールをアップデートしているので、全員Bytedanceの社員になったようだ。
たとえばソフトウェアエンジニアで音楽のプロデュースもやっていたDavid Trevelyan(デヴィッド・トレヴェリアン)氏とPierre Chanquion(ピエール・チャンクィ)氏も、今やBytedanceのAI研究所のシニアソフトウェアエンジニアだ。Jukedeckで機械学習の研究者だったKaterina Kosta(カテリーナ・コスタ)氏とGabriele Medeot(ガブリエル・メディオ)氏はBytedanceのシニアMLリサーチャーとなっている。ソフトウェアエンジニアで機械学習の研究者でもあったMarco Selvi(マルコ・セルヴィ)氏も、今ではBytedanceのシニアMLリサーチャーだ。
Jukedeckのサイトは今オフラインで、ウェブページはこんなメッセージがあるだけだ。「今はまだ詳しいことは言えないが、音楽のAIを使った元気活発なクリエティビティを今後も続けていきたい」。これはつまり、BytedanceはTikTokの中でビデオに音楽をつけるためにJukedeckの技術を利用する、と意味だろう。
ニュートン-レックス氏は「作曲の能力を大衆化したい」と何度も言っていた。そしてTikTokには大量の大衆がいる。モバイルの調査企業Sensor Towerによると、同社のソーシャルミュージックアプリはアメリカで8000万回、全世界では8億回ダウンロードされた。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)