Vu Digitalが、Web上のビデオをユーザが見る前に、それが何であるかを分かるための技術をローンチした。
同社の開発担当VP B. Wade Smithによると、最近のインターネットはビデオがとても増えているから、それを一々見なくても事前に内容が分かるデータ…テキストデータ…を提供することがますます重要だ。
SmithがデモしてくれたVu DigitalのVideo-to-Dataプロダクトは、ビデオの画面を分析して、その中にあるオブジェクトを同定し、それらを時系列的に並べたデータを作る。音楽、対話、顔、ロゴ、テキスト、グラフィクス、などなどと。
Smithによると、そうやって作られたテキストデータは、ビデオの作者でもパブリッシャーでもマーケターでも、誰でも利用できる。目的も、それを操作・処理するためのツールもさまざまだ。SEOにも利用できるし、個人化やターゲティング、それにそのビデオの“ブランド価値”を判断するためにも使える(ロゴや製品などの登場頻度から)。
Vu DigitalはC Spire Wirelessの子会社で、メディアやエンタテイメント関連のスタートアップを育てるアクセラレータSprockitに参加している。
同社は最初、Webの個人化を提供するサービスとしてスタートしたが、Smithによると、“最近ますますビデオが氾濫しているが、ビデオはタグ情報が不十分なので、ロングテールに向けた細かい個人化やリコメンデーションができない”、ことに気づいた。そこで同社は、何もかも投げ捨てて、ビデオ専業へと路線変更をした。
Microsoftのように、早くも2011年にビデオ検索企業を買収したところもあるが、でもSmithに言わせると、Vu Digitalみたいに画面の中の何でも見つける、しかも高速に処理を行うコンペティタはまだ存在しない。
“うちのコンテンツの検索結果やCTRやトラフィックを改良するために実際に役に立つビデオデータを提供してくれるツールは、Video-to-Dataが初めてだ”、とWeatherNationのVP Tim Kellyが今日のプレスリリースで述べている。