Branditは5月29日、オンライン通販(EC)でアイテムごとの各種データを蓄積・分析して損益分岐点の算出を可能にする統合EC管理ツール「BRANDIT system」を6月1日から提供開始することを発表した。
同社によるとファッション系ECサイトは、販売、在庫管理、マーケティング・分析などのツールが別々に存在し、必要項目のみのデータを入力して管理しているケースが多いとのこと。担当者は同じ指標のデータをすぐに閲覧することが難しいほか、データ更新の度に煩雑な作業が発生するため、入力ミスや連携ミスが起こりやすい環境だと指摘する。
BRANDIT systemは、複数のツールによる煩雑なオペレーションやヒューマンエラーなどを回避する統合EC管理ツール。受注、原価、各チャネル別手数料、販売開始日、配送データ、出荷売上などの項目を1つのシステムで一元管理可能で、アイテムごとの損益分岐点をカラー別やサイズ別、販売チャネル別で参照できるのが特徴だ。
同社は、広告・プロモーションなどのマーケティング支援やメディア事業を展開するCandeeからスピンアウトした2019年9月設立のスタートアップ。これまではCandeeから引き継いだファンション事業でD2Cのプライベートブランド「TRUNC 88」を展開していた。