フィットネス・モニターのパイオニア、Fitbitが1億ドルで上場申請―ソフトバンクも大株主

2015-05-08-fitbit

Fitbitは先ほど、証券取引委員会にS-1上場申請書を提出した。

この申請書によれば、ウェラブル・フィットネスデバイスのメーカーは上場によって市場から1億ドルの資金を調達する計画だ(この金額は今後変更される可能性がある)。上場先はニューヨーク証券取引所で、銘柄のティッカーシンボルはFITとなる。

Fitbitの販売累計は2080万台で、昨年1年で1090万台が販売された。その他明らかになった数字。

  • Fitbitの2014年の売上は7億4540万ドル。2013年の2億7110万ドルから大幅にアップ
  • 2014年末のアクティブ・ユーザーは670万人。2013年の同期は260万人
  • 2014年の純利益は1億3180万ドル。2013年は5160万ドルの赤字
  • Foundry Groupが28.9%の株式を保有。True Venturesが22.4%、SoftBankが5.6%(われわれのCrunchBaseによればFitbitの調達資金総額は8000万ドル)。

Fitbitは2008年のTechCrunch50カンファレンスで最初の製品、Fitbit Trackerを発表した。Fitbitは現在フィットネスとヘルス関連のウェアラブル・モニターを6種類販売している( これらのデバイスは歩数を計測して消費カロリーを計算したりする)。またデバイスと連動するウェブとモバイルのアプリを開発しており、バーチャル・コーチなど有料サービスも提供している。

申請書でFitbitはライバルとの競争が極めて激しいことを認めており、Appleウォッチの登場についても触れている。Fitbitは自社の優位点として知名度、製品の多様性、バッテリー駆動時間の長さ、センサーの信頼性、ウェブとモバイル・アプリの優れたユーザー体験、確立された販売チャンネル、マーケティングのノウハウなどを挙げている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。