フェイスブックのコード変更の影響でSpotifyやPinterest、WazeなどのiOSアプリがクラッシュ

米国時間7月10日の朝、iPhoneユーザーの多くがアプリを再起動しようとしていらいらしていただろう。私の場合は、Spotifyが起動せず朝の散歩が台なしになった。PinterestやWazeといった多くのアプリでも、同様の問題が起こっていたと報告されている。

その後、問題は解決したが、Facebook(フェイスブック)は原因はもっぱら自分たちにあるという。同社のログページによると、数時間前からフェイスブックのiOS SDKに起因するエラーが急増している。フェイスブックによると、原因はコードの変更だという。

「今朝、フェイスブックのSDKを使っている一部のiOSアプリで、コードの変更によりクラッシュが発声した」と開発チームは書いている。「私たちは問題をいち早く特定し、解決した。ご不便をお詫びしたい」。

対応は比較的早かったが、大切なアプリに影響を受けた人には、数時間が永遠のように感じられたかもしれない。2020年5月にもSDKのアップデートで同じ問題が起きたことを関係者は覚えている人もいるだろう。今回の問題は、フェイスブックのSDKを使っているアプリの開発者が最も苦痛な思いをした(GitHub投稿)はずだ。

同じ問題を二度も経験したユーザーの中には、ソーシャルネットワークとの関係を見直そうとしている人も多いと思われる。そもそも、ひどい体験をした人はアプリそのものを嫌いになってしまう。Apple Music対Spotifyをめぐるソーシャルメディアに関する議論も、今朝になって指摘したように悪い体験は人をアプリから完全に遠ざけることになる。多くのユーザーが、今回の原因であるフェイスブックのSDKではなく、アプリに責任があると考えるだろう。

SDKのアップデートについていえば、フェイスブックのそれはあまりにも早すぎて、多くのものを壊しているようだ。TechCrunchは現在、フェイスブックに対して今後の問題解決について確認している。

画像クレジット:Bryce Durbin

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

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