フランスのスタートアップのMooncardは、エールフランス-KLMのロイヤルティプログラムであるフライング・ブルーとの提携によりエールフランスのマイルを顧客に付与する。フランスの決済カードでマイルを獲得できるのは、アメリカン・エキスプレスカード以外では初めてだ。
Mooncardは、法人用の決済カードを提供して経費処理を効率化している。フランスでは法人カードを使用する企業は少ない。しかしMooncardは経費処理を効率化する法人カードに取り組んでいる。
MooncardはVISAカードとして使えることに加え、領収書の写真を撮って詳細を追加し経理に経費を申告できる。さまざまな制限や検証プロセスの設定もある。
アメリカン・エキスプレスは長年にわたってフライング・ブルーとの提携に関して独占的な立場にあったため、このニュースは興味深い。フランスでは、特典としてマイルを貯めたい企業の選択肢はアメリカン・エキスプレスしかなかった。
Mooncardの価格設定は、以下の図のようにアメリカン・エキスプレスと似ている。
大きな違いが1つある。MooncardはVISAのネットワークを利用していることだ。アメリカン・エキスプレスを使えないレストランや店舗は多いため、アメリカン・エキスプレスの顧客を乗り換えさせる効果があるかもしれない。利用企業の従業員は獲得したマイルを個人の旅行に使用できる。
Mooncardを利用している企業は3000社で、多くの公共機関でも利用されている。
カテゴリー:フィンテック
タグ:Mooncard、フランス
画像クレジット:Mooncard
[原文へ]
(翻訳:Kaori Koyama)