編集者がクリック1つでフリーランサーに支払いできるようにするスタートアップのOutVoice(アウトボイス)がベータ展開を終え、正式にサービス提供を開始した。同社はまた、額は非公開ながらも、コンテンツ収益化のスタートアップCoil(コイル)からシード資金を調達したことも発表した。
OutVoiceはMatt Saincome(マット・セインカム)氏とIssa Diao(イッサ・ディアオ)氏によって設立された。昨年プロダクトがまだベータ段階だったとき、セインカム氏は「編集のフリーランスに携わっている皆にとって『最悪の問題』を解決するためにOutVoiceを立ち上げた」と語っていた。同氏がフリーランスのライターだったとき、彼は報酬を支払ってもらうために絶えず編集者に催促しなければならなかった。しかしその後、風刺のサイトThe Hard TimesとHard Driveの創設者となり、彼は支払い管理がかなり頭の痛いものだと認識した。
OutVoiceはWordPressや他のコンテンツ管理システム(CMS)に直接統合することで全体のプロセスをシンプルなものにしている。編集者が記事をCMSに載せると、執筆者と支払い金額を確認できるようになっている。そして記事を公開すると、報酬が送金されフリーランサーの銀行口座に数日中に届く。
つまり、フリーランサーは支払い遅れを懸念する必要はなく、一方の出版元はインボイスを追跡したり小切手を切ったりに頭を悩ませなくてもいい(これをきっかりやらないと優秀なライターや写真家を失うことになる)。
OutVoiceはまた、フリーランサーが記入しなければならない最初の書類仕事も仕切る。それから、経理と税務のための月々の報告も作成する。出版元は、支払いがあるごとに(支払額の5%+送金1回あたり1ドル)、あるいは29ドル〜の月額購読料金として、OutVoiceにサービス利用料を払う。Coilとの協業では「Interledgerのような新しい支払いのテクノロジーを利用することができる」とOutVoiceは語る。
「Coilにとってのゴールは、支払ってもらうプロセスをコンテンツクリエイターにとって簡単で楽なものにすること」とCoilのCEOであるStefan Thomas(ステファン・トーマス)氏は声明文で述べた。「まだベータ展開だったとき、OutVoiceはすでにフリーランスのコンテンツクリエイターと彼らの支払いの間にある何百年というタイムラグを解消していた。クリエイターに制作するための時間とお金を与えることになる、より効率的な支払いのソリューションとプロセスを推進するためにOutVoiceと提携できることをうれしく思う」。
画像クレジット;OutVoice
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(翻訳:Mizoguchi)