イスラエルのネゲヴ・ベン=グリオン大学の研究者たちは、患者のリハビリ運動を助けるための tic-tac-toeゲーム(三目並べ)を開発している。ゲームは格子状の箱の上でプレイされ、「実物」および非実物プレイが可能だ。実物プレイでは、ロボットアームがマーカー(今回は小さなコップ)を実際に掴んだり置いたりする。非実物プレイの場合はコンピューターの選択を明るいライトで示すことになる。
このシステムでは、Kinovaアームとコップが使用される。コップはリハビリプロセスの一部であり、病気や事故の後に、ものを掴んだり扱ったりすることを患者が訓練することを助ける。
「(との代わりに)Tic Tac Toeをコップのセットでプレイすることは、上肢のリハビリに役立つゲームの例の1つです」と語るのはShelly Levy-Tzedek博士だ。「沢山のコップを持ち上げたり置いたりすることで、ゲームを楽しみながら日常タスクのパフォーマンスを向上させて行くことが可能です」。
興味深いことに、ロボットの速度がユーザーに影響を与えることがわかった。ロボットがゆっくり動くとユーザーもよりゆっくり動き、ロボットの動きが速くなると、ゲームの進行も速くなった。このことを使って、個々の患者や個人のニーズに合わせてゲームを変化させることができる。ロボットは決して疲れることがないので、リハビリテーションスタッフは、特定のリハビリ療法に適したスピードとタイプのプレイを提供しながら、患者のささいな動きに注意を払うことができる。
この研究論文は、 Restorative Neurology and Neuroscience掲載された。
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(翻訳:sako)