長年のあいだサッカー日本代表の中心的な存在として活躍し、現在はメキシコのCFパチューカに所属する現役プロサッカー選手の本田圭佑氏。彼が手がける個人ファンドが「KSK Angel Fund」だ。
2016年9月にはプログラミング教育のライフイズテックへの投資を発表した本田氏だが、彼が次に注目したのは、サイバーエージェントが手がけるクラウドファンディング・サイト「Makuake」だった。
Makuakeの運営会社であるサイバーエージェント・クラウドファンディングは8月1日、KSK Angel Fundから出資を受けたことを発表した。金額は非公開。
同社はプレスリリースのなかで、「このたびの出資は、クラウドファンディングの可能性に関心を寄せていた本田氏が、Makuakeの『世界をつなぎ、アタラシイを創る』というコンセプトに共感を得たことを背景として行われたもの」だとしている。
2013年8月にサービスを開始したMakuakeは、これまでに2500件以上のプロジェクトを掲載。1000万円を超える金額を調達したプロジェクトは60件を数える。
海外を見てみると、スポーツ選手や映画俳優などがエンジェル投資をおこなう例も多い。みずからスタートアップを立ち上げ、業界のプレイヤーとして活躍する著名人もいる。
スポーツ界にはTechCrunchのスタートアップ・イベント「Disrupt NY」にも登場した元メジャーリーガーのデレク・ジーター氏がいるし、映画スターのアシュトン・カッチャー氏やジェシカ・アルバ氏も有名だ。
スタートアップ業界の出身ではない彼らが業界内の人々とは違う視点をもっていることは間違いない。日本でも、本田氏をはじめとする「セレブエンジェル投資家」たちが業界に新しい風が吹き込み、良い相乗効果が生まれることに期待したい。