ベスト・オブ・CES 2014

またCESがやって来て去って行ったが、どのCESの後にも必ず報いがある。われわれはすべてが始まる前、そこにすばらしい新製品があることを殆ど期待していなかったが、嬉しい誤算だった。事実、会場のフロアにはクールな品物が目白押しで、毎年ラスベガスに群がる作り手、メーカー、ビルダーたちの創造性とスキルに疑いを持ったことを恥かしく感じた。大きい連中はそうでもなかったかもしれないが、小さな連中 ― 恐竜の下を走り回る古代の獣たち ― が最大のインパクトを残してくれた。

ここに本誌の各ライターが選ぶ、「ベスト・オブ・CES 2014」をお送りする。そして業界の実情を踏まえ、今年これらの素晴らしい製品が徐々に市場に登場するところを、再度取り上げていくつもりだ。本誌が主催したハードウェア・バトルフィールドに参加した皆様に感謝すると共に、もしわれわれがCESで見つけられなかったクールな製品を持っている人がいたら、是非声をかけてほしい。われわれは常に、数少ない優れたハードウェア・スタートアップを探している。来年また会おう!

私がCESで見た一番クールな製品は、Onewheel ― 自立式一輪電動スケートボードだ。

以前IDEOで働いていた機械工学士が作ったこのOnewheelは、過去数年かけて開発されたもので、個人の移動手段にホバーボードのような感覚を与える。Segwayに似て、乗り手が前傾すると走り、後傾すると減速し、体重移動で方向転換する。最高速度は時速12マイル(20 km)でバッテリーは1回の充電で6マイル走れる。Onewheelは主として都市部の移動に用いられる。何といっても歩くより速い。

-Ryan Lawler

私がCESで気に入ったガジェットは、Urb-E 電動スクーターだ。会社はこのUrb-Eを世界で最もコンパクトな電動乗り物であることを約束した。畳んだサイズは小型のキャリーバッグに入る。このスクーターは、1回の充電で20マイル(32 km)を時速約15マイル(24 km)で走り、通勤時の最後の移動を引き受ける。しかし、実用性を置いてもUrb-Eは乗るだけで楽しい。今でも私は髪に風を感じる。近々Kickstarterでキャンペーンを開始する予定k

-Jordan Crook

CESでのお気に入りは、主として私が普段使っているものの内部的な改善や、極限まで挑戦するテクノロジーに関することだ。だから、モバイル・プロセッサーの改善によって、スマートフォン写真をさらに便利で効率的にしたQualcommを私は選びたい。もう一つのお気に入りはSigmaで、驚きのレンズを出し続けると共に、エンドユーザーがソフトウェアでフルカスタマイズできる一眼レフレンズというコンセプトを現実にした。

-Darrell Etherington

私にとってCES最大のハイライトは、Oculusの新しいVRプロトタイプのデモだった。1年前にOculusを使ってみた時、私の興奮は同製品の可能性から来たものであり、体験そのものではなかった。今回新しいテクノロジーが追加され、それを活用したゲームのデモが作られたことによって、いきなり私は実際にゲームの世界にいるように感じた。その楽しさは、その大きなグーグルをかけて前や後に体を傾けるのがいくら間抜けに見えても気にならないほどだ。

-Anthony Ha

私がCESで一番気に入った部分はCESの一部ではない。それはわれわれ自身のハードウェア・バトルフィールドであり、14社のすごい会社がそれぞれのステージで競い合った。本誌は何人かのすばらしい審査員と5万ドルの賞金を用意したが、参加者のレベルの高さにはひたすら圧倒された。もっといいウエアラブルが欲しい? Atlasを使ってみよう。すごい自転車ライト? Blazeがある。ポケットに入るドローン? 大当たり。早い話われわれは、CESの中で独自のミニCESを開いた。

CESでもラスベガスでもない所でもできたんじゃないかって? その通り。しかしCESは、何か問題があったとしても、ハードウェア業界のほぼ全員を集めてくれる。優れた才能と驚きの製品を引き寄せる磁石としてだけでも価値がある。それが私がベガスに来る理由であり、毎年戻ってくる理由だ。

-John Biggs

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

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