PepsiCo(ペプシコ)は米国地区を対象に、ミネラルウォーター製品Aquafinaのペットボトルをアルミ缶に切り替える計画であることを発表した。
これはプラスチック利用削減を目指す同社の大規模な取組みの一環であり、全米に広がりつつありるプラスチック利用に対する批判に答えるものだ。マイクロプラスチックは大気中海洋中いずれにおいても動物や昆虫の体内に蓄積し、海洋生態系に著しい害を及ぼす恐れがある。
こうした動きはLiquid Deathのように、アルミ缶入りの水を売ってうわべの環境保護責任を謳うスタートアップに打撃を与えるかもしれない。
関連記事:A brand called Liquid Death wants to sell mountain water to the cool kids
アルミニウムはほぼ100%再利用可能であり、容器としての総合的環境負荷はプラスチックよりも小さい、と擁護派は言っている。
現時点でペプシ缶入り水製品は、同社製品を扱っている食料品店でのみ販売されるが、いずれサプライチェーンを通じて広く普及させる計画だと会社は言っている。
また同社は、LIFEWTRブランドの製品は100%再生ペットボトルでのみ販売し、炭酸飲料はプラスチック容器で販売しないことも発表した。
この方針変更は来年から実施され、未使用プラスチック8000トン、および温室効果ガス約1万1000トンを削減すると同社は言っている。
ペプシは、2025年までにリサイクルあるいは堆肥化、生分解が可能な容器のみを使用するという目標を設定している。
「世界をリードする食品・飲料メーカーとして、ペプシコは社会がプラスチックを作り、利用し、廃棄する方法を変えるための大きな役割を持っていると認識している」とペプシコのチェアマンでCEOを務めるRamon Laguarta(ラモン・ラグアータ)氏が声明で語った。「当社はパッケージングを削減、再利用、再発明し維持可能性を高めることで、問題解決に真正面から取り組みわれわれの役割を担っている。すべてのプラスチックが再生、再利用される世界に住めるようになるまで、我々の努力は終わらない」
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook )