Nianticによれば、新種のポケモンが今後末から数週間かけて多数登場するという。しかしビッグなアップデートはそれだけではない。
ポケモンGOはプレイする場所の現実の天候と連動するようになる。これがゲームに大きな影響を与える。Nianticではゲーム内の天候を「ダイナミック・ウェザー」と呼んんでいる。私はNianticのArchit BhargavaとMatt Slemonにこの新システムについて話を聞いてきた。
期待できる変化の例:
- 現実の天候が出現するポケモンに影響する ―プレイする場所で雨が降っていれば、水に関連するポケモンが多く出現するようになる。雪なら、たとえば、Snorunt〔ユキワラシ〕が走り回るかもしれない。
- 天候は新しく登場する第三世代ポケモンだけでなく、既存のポケモンにも影響を与える。
- 天候によって出現したポケモンは強い―つまり普段の出現時よりCPが高い(CPの上限値は変更なし)。
- マップも天候によって変わる。常に青空で野原は緑というわけではなくなる。
- 天候によって出現したポケモンからは普段より多量のほしのすな(stardust)が得られる。
- 天候はジムバトルにも影響する―たとえば雨が降っているとみずポケモンは強くなるが、逆にほのおポケモンは弱くなる。雪の場合、こおりポケモンは強化される。これは攻撃、防御ともに当てはまる。ジムを防衛する場合、一日中雨が続きそうだったらみずポケモンをできるだけ集めておくのが得策だ。
私が調べたところでは天候は以下の5要素とそのミックスになる。
- 晴: くさ、じめん、ほのおポケモンが強くなり、出現率もアップ(以下同様)。
- 霧: ダーク、ゴースト
- 雨: みず、でんき、むし
- 雪: こおり、はがね
- 風: ドラゴン、ひこう、エスパー
ダイナミック・ウェザーを含む第三世代ポケモンが導入されるのはまずルビー・サファイアとなる。
われわれサンフランシスコ周辺のベイエリアの住民の場合、雪が降っているところはいちばん近くても数百マイル離れているので、雪の影響は考えなくてもいいだろう。NianticのSlemonに聞いたところでは各種のポケモンは基本的に天候と無関係に現れるのだという。天候は出現率に影響するだけだそうだ。
ちょっとおかしいのは、ポケモンGOが登場した初期に「どんなポケモンがどんなタイミングで現れるか」について大量の都市伝説が生まれたことだ。単なる偶然の体験だったものが、「墓地ではゴーストポケモンがよく現れる」とか「ゆきポケモンはお菓子屋が好き」とかいう根拠のない説となって広く信じられた。その中には天候に関するものも多く、Dratini〔ミニリュウ〕が雨の日に出現しやすいというものもあった。ダイナミック・ウェザーの実装でこうしたことの一部は今後は本当にそうなるかもしれない。
極めて洗練されたARテクノロジーを用いているだけに、Nianticには「冬になって屋外が寒くなるとプレイヤーが減少する」という本質的な問題を抱えていた。新しいダイナミック・ウェザーウェザーはこの課題を利用してプレイヤーに外に出るインセンティブを与えようとするものでもある。非常に巧妙な戦略だろう。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)