マイクロソフト、Surfaceプロジェクトの存続を約束

Microsoft CEOのSatya Nadellaが今日(米国時間10/9)の午前に声明を発表し、同社のSurfaceプロジェクトは継続し、タブレット・ハイブリッドに投資を考えている潜在ビジネス顧客らに対して、彼らを見捨てるようなことはしないと訴えかけた。

この日MicrosoftのCEOは、Surface Pro 3を「エンタープライズクラスのデバイス」と呼び、同社は「現行のSurfaceプロジェクトを全面的かつ継続的にサポートする」と語った。、

発表の中でMicrosoftは、Surface Pro 3向けに発売されている周辺機器を次期Pro製品でも使用できることを約束した。Surface Pro からPro 2にデザイン変更した際、古い周辺機器は小さすぎて殆ど使えなくなった ― Surface Pro 3は画面がずっと大きい。

こうしてMicrosoftは、Surfaceプロジェクトが今後も継続し、Proシリーズのフォームファクターがある程度固定されることを公に約束した。これは、あなた方のSurface製品群への投資も、今のハードウェアへの投資も安全ですよ、という大企業ユーザーへのシンプルな売り込みだ。

Surfaceか打ち切られないというニュースは、朝起きるとだるく感じるのと同程度の驚きだ。TechCrunchが最近書いたように、Microsoftは将来の利益が見込めるならプロジェクトに資本注入する覚悟があり、この取り組みは戦略的にも重要だ。現金を持っている優位性を生かせなければ、裕福でいる意味はない。

さらに、MicrosoftはSurface Pro 3がWindows 10にアップグレード可能であることを示した。同オペレーティングシステムは、Windows 8.1ユーザーには無料で配布されると予想されている。Windows 10の詳細については、こちらを参照されたい。

最後にMicrosoftは、Surface Pro 3のセット商品をいくつか発表し、実質的に同デバイスのドッキングステーションを値下げした。Pro 3、Type Cover、およびドッキングステーションをまとめて買うと、100~150ドルのディスカウントが受けられる。Pro 3を買ってType Coverを買わないのはかなり間抜けなので、ディスカウントは事実上ドッキングステーションに適用されると考えてよい。

Microsoftは、もし潜在企業顧客から、Surfaceは存在するのかと詰め寄られていなければ、こんな事前アナウンスをする必要はなかっただろう。いつまで続くかはあなたが決めることだが、少なくともあと何世代分かは貯えがあると私は思う。

上に書いたことは、Surfaceか流動的でないという意味では一切ない。ARMベースのSurface機はもう出てこないかもしれない。その場合Surface製品にはIntelベースのProシリーズしかないことになる。1種類の在庫単位しか持たないことは、Microsoftに許される失敗の余地がさらに減ることを意味している。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。