ミクシィがまた1つ、スタートアップを買収した。チケットフリマサービス「チケットキャンプ」を運営するフンザの全株式を取得することを、先ほど明らかにした。買収額は115億円。
フンザは2013年創業の国内最大級のチケットフリマサービス「チケットキャンプ」を運営している。コンサートや演劇、スポーツなどの公演チケットをユーザー同士で取り引きできる二次流通プラットフォームで、競合にはチケットストリートがある。国内ではダフ屋行為の横行から、チケット転売にはネガティブなイメージがあるが、フンザによれば、取引件数やチケット流通総額は急速に拡大していて、2014年12月の流通総額は約8億円(前年比603%)となっているという。背景には国内のライブ・エンタテインメントの市場自体の伸びがある。一般社団法人コンサートプロモーターズ協会(ACPC)によれば、2013年には前年比136.2%となっている。チケットキャンプはスマホに最適化したUI・アプリを提供しているほか、エスクロー決済を導入するなど、利便性をあげてきた。同社の収益源は取り引き時に出品者・購入者双方から受け取る手数料だ。
今後は買収によりミクシィがmixiやモンスターストライクで培ったノウハウを融合させて事業拡大を目指す、将来的にはmixiとの連携も視野に入れ、スマホで「チケットフリマ」という新しい文化を創造していく、としている。
ミクシィはこの2月にも、女性向けファッションコマースのMUSE&Co.を17.6億円で買収している。