ミクシィ新規事業がまた1つ消える、写真共有サービス「プランナー」が3月末終了


ミクシィは24日、写真共有サービス「Plannah(プランナー)」を3月31日に終了すると発表した。プランナーは、スマートフォンで撮影した写真を指定したメンバーとだけ共有できるアプリ。サービス終了の理由についてミクシィは、「想定していた利用者数を下回って推移したため」と説明。現状の利用状況は明らかにしていない。すでにアップロードした写真は別途、メールにてバックアップの方法を案内するそうだ。

プランナーは、新規事業創出を目的とした社内部署「イノベーションセンター」から生まれた第4弾サービス。先日社長退任を発表した朝倉祐介氏が立ち上げた部署で、これまでに4つのサービスがリリースされている。ミクシィによれば、世界93カ国で利用されているという、アプリのテスト配布サービス「DeployGate」や、法人化したフォトブックサービスの「ノハナ」は好調だが、女性を対象とした定期購入型ファッションEC「プティジュテ」は2013年1月に終了している。

2月13日の決算説明会では、スマホ向けゲーム「モンスターストライク」のヒットや、M&Aで取得した結婚支援事業が好調に推移したことを受け、16億円の赤字を見込んでいた2014年3月期の業績予想を、2億円の黒字に上方修正したミクシィ。会見で朝倉氏は、社長就任時の心境を「ノーアウト満塁からマウンドに行ってこいと言われた感じ」と表現するとともに、自らの実績については「ピッチャーとしての責任はまっとうできた」と評価していた。ひるがえってイノベーションセンターの実績を野球に例えると「4打数2安打」。5割は高打率と言えるかもしれないが、現状ではゲームほど業績に好影響をもたらしているわけではないようだ。


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TechCrunch Japan

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