今日(米国時間9/7)GoogleのSolve for Xプロジェクトでドローンを研究しているProject Wingは、メキシコ料理チェーンのChiptotleと協同で、ブリトーの商用空中配送を計画していることを発表した。テストはバージニア工科大学のキャンパスで実施される。
Project Wingのミッションは、あらゆる物を誰にでも届けられる、完全無人の自律型ドローンを作ることだ。しかし今は、米国内外で小さな荷物を届けることに専念している。
最初の飛行は2014年にオーストラリアのクイーンズランドで行われ、救急用品、お菓子、ドッグフード、農業用水等を農家に配達した。
来週スタート予定のブリトー配達は、一般には公開されず、サービスのテストだけを目的としている。
バージニア工科大学には、米国航空局のテスト用地があり中大西洋航空パートナーシップ(MAAP)が運営している。
MAAPは、バージニア工科大学で無人飛行システムを使ったプロジェクトを運用する許可を受けており、研究およびデータ収集の成果を政府当局に提供することを目的としている。データは米国領空内での商用その他のドローン使用を統制する法律の制定に活用される。
GoogleはTechCrunch宛に次のメールを寄こした。
「このプロジェクトが商品輸送と配達の全く新しいアプローチを生み出す可能性を強く信じている。現在陸上輸送で可能になっているような、安く、速く、無駄なく、環境に配慮した方法も視野に入れている。
ブリトー配達テストに際し、Wingのドローンは閉鎖されたテスト用地内の空地上空を、積載場所から目的地まで数百メートル無人で飛行する。テストには学生と社員に参加を呼びかけており、客はキオスクで注文してから目的地で商品の到着を待つ。
Chiptoleは現地にフードトラックを派遣し、注文に応じて調理する。
Wingドローン(無人航空システム)は配達先上空でホバリングし、ブリトーの入ったパッケージを地面に降ろす。
テストでは「航法精度および機体性能」のデータを取得し、FAAに提供する予定であると、バージニア工科大学のプレス声明に書かれている。
Chipotle幹部からのコメントは未だ得られていない。IT企業と提携してドローン配達のテストを行うのは、食料品業界の中では同社が後発になる。Dominoと7-11もドローン技術のスタートアップ、Flirteyと提携して、ニュージーランドとネバダ州リノで食品配達のテストを行っている。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)