メルカリはフリマアプリ「メルカリ」の一部機能を法人企業向けにも開放していくことを明らかにした。対象になるのはライブ配信形式で商品の販売や購入ができるライブコマース機能「メルカリチャンネル」。12月1日より伊藤久右衛門やインプローブスなど食品やアパレル領域を中心に11社が参画する。
メルカリチャンネルは7月6日にリリースされた機能で、視聴者と販売者が相互にコミュニケーションがとれること、写真や文章だけでは伝わらない商品のイメージをライブ配信形式で紹介できることが特徴。主婦が空いた時間に子供服を販売したり、ハンドメイド作家が作品を作りながら販売したりといった形で利用が増え、急速に成長しているという。
今回から法人企業にも提供することで、法人ならではの商品やものづくりの過程など新たな切り口のコンテンツを拡充させていく狙い。法人企業はメルカリチャンネルを通じて全国のメルカリユーザーにアプローチできるチャンスとなる。
初期費用や月額利用料は無料で、販売手数料が10%。メルカリでは「食品メーカーが商品を使って実際に調理している様子をライブ配信したり、アパレルメーカーが衣服を着用した様子やコーディネートの方法を見せながら販売したり等の活用」を見込む。
先日開催したTechCrunch Tokyo 2017でもライブコマースに関するセッションを開催したが、この領域はここ数ヶ月だけでもかなり動きが激しくなっている。9月にはBASEが店舗向けにライブコマース機能をリリース。11月にはヤフーが「Yahoo!ショッピング」の法人出店者向けに「Yahoo!ショッピング LIVE」を始めている。今後法人向けのライブコマースも活発になっていきそうだ。
今回メルカリチャンネルに参画するのは以下の11社。利用状況を見ながら参画企業を拡大していく方針だ。
- 伊藤久右衛門(抹茶スイーツ・宇治茶)
- インプローブス(メンズアパレル)
- 携帯市場(中古スマホ・スマホアクセサリー)
- コージィコーポレーション(子供服)
- ズーティー(レディースアパレル)
- ネオグラフィック(レディースアパレル)
- 日本株式会社(飲料品、ドルチェグスト等)
- ピービーアイ(メンズアパレル、レディースアパレル)
- ポケットマルシェ(野菜、魚介類)
- マイティー(レディースアパレル)
- 夢展望(レディースアパレル)