メンバーの目標・評価を一元管理する「HRBrain」が総額2億円を調達

従業員の目標・評価管理サービス「HRBrain」を提供するHRBrainは本日、シリーズAラウンドとして総額2億円の資金調達を発表した。既存株主のジェネシア・ベンチャーズとBEENEXTの追加出資に加え、新たに本田圭佑氏が率いるKSK Angel Fund、みずほキャピタルらがラウンドが参加した。また、同時に社名をモスキートーンからHRBrainに変更したことを発表している。

HRBrainは、メンバーの目標・評価を一元管理するためのサービスだ。四半期や半期ごとに行うOKRやMBOでのメンバーの評価や面談内容をHRBrainに記録することで、会社は人事評価を分析し、従業員の評価設計や配置転換など人事戦略に役立てることができる。

HRBrain20171月に正式ローンチし、現在有料プランの導入企業数は150社を超えたとHRBrainのファウンダーで代表取締役を務める堀浩輝氏は話す。導入企業はインターネット企業をはじめ、家事代行、飲食、流通、人材派遣、アパレル、建設、医療・介護など多岐に渡る。企業のみならず、専門学校のような教育機関で生徒の目標管理を行うのにHRBrainを活用している例もあるという。

また、サービスの退会した企業はまだないそうだ。高い継続率を維持できている理由について堀氏は同社のサポート体制がうまく効いているためと説明する。「HRBrainではカスタマーサポートチームが、クライアント先でのサービスのセッティングから運用までサポートしています。導入してみたけど現場でHRBrainを使いこなせないという問題が少なく、それが高い継続率につながっていると思います」。

導入企業の反響としては、マネージャーもメンバーにおいても目標に対する意識が高まったと言う声を聞いているという。HRBrainを導入することで、メンバーはこれで自分の評価が決まることが分かり、しっかり目標を書くようになる。一方のマネージャー側もこれまでブラックボックスになりがちだったメンバーに対する評価とフィードバックがオープンになるので、しっかりとしたフィードバックを残すようになる。これにより組織内で好循環が生まれていると掘氏は話す。

今回の調達した資金は、目標・評価管理におけるサービスの機能拡充と評価結果などのデータを可視化するアナリティクス機能の開発に充てるという。また今後、HRBrainシリーズとして、社員のエンゲージメントなど人材のパフォーマンスと関連する新サービスを展開することも検討していると話す。

HRBrain20163月に創業。スタートアップアクセラレーター「TECH LAB PAAK」の第5期の参加企業だ。201711月開催のTechCrunch Tokyo 2017スタートアップバトルにも登壇している。

HRBrainのファウンダーで代表取締役を務める堀浩輝氏

投稿者:

TechCrunch Japan

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