GoogleのStreet Viewは、数年前には想像もできなかったほどの、ものすごいサービスだ。しかしあちこちの通りの写真を撮ってそれらを貼りあわせていく作業は、費用も時間も相当かかる。そこでMapillaryは、ユーザのスマートフォンとそのカメラを使って、クラウドソーシングでマップを作ることを考えた。大メジャーなVCの一つであるSequoiaがそのアイデアに賛同し、150万ドルのシード資金を同社に注入することになった。そのラウンドに参加したのは、ロンドンのPlayfair、Wellington、そしてニューヨークの投資家Evan NisselsonのLDV Capitalだ。そのほか、James Currier、Taavet Hinrikus、Naval Ravikantなど数名のエンジェルたちも参加した。
Sequoia Capitalがヨーロッパのスタートアップのシードを投資するのは、きわめて珍しい。
Mapillaryのアプリは、スマートフォンや、GoPro、Garmin Virb、写真撮影のできる低空飛行のドローンなどで使える。それらのデバイスが撮った写真をつないで、通りから見たレベルのビューを作る。同社はこれまで自己資金のみだったが、すでに約600万点の写真がアップロードされていて、地球上の20万平方キロメートルの領域が撮影されている。
CEOのJan Erik Solemは、この方法だとGoogleのStreet Viewよりも頻繁かつシームレスにマップ作成ができる、と考えている。彼は前の会社をAppleに売っている。
たしかにGoogleのStreet Viewよりは安上がりだろうが、ユーザが写真を提出するまえに修正してしまう(自宅を消すなど)危険性もある。Googleはドイツで、何度もそれを要請された。自宅が写っているとプライバシーを守れない、のだそうだ。
最近アップデートされたiOSアプリは、写真のアップロードや、閲覧などの機能が改良され、また同好の士たちとお話できる機能もある。
SequoiaのパートナーRoelof Bothaはこう言う: “Mapillaryのコミュニティは、新しくてより魅力的な画像を作り出すし、カバー範囲も従来のマッピングソリューションに比べて広い。クラウドソーシングの特徴を巧みに生かして、この史上最大の探査事業に誰でも参加できるようにしている”。
Mapillaryは最近OpenStreetMap〔Wiki〕の編集ツールになったから、それらの写真がこのオープンマップ事業にも寄与貢献することになる。またそのクラウドソーシングされたマッピング努力を、運輸交通、建設、都市計画事業、地方自治体などが商用アプリケーションで利用することもできる。
MapillaryのアプリはAndroid、iOS、Windows Phone、それにGoProやGarmin Virbなどのアクションカメラ用にも提供されている。
昨年のDisruptで撮った下のビデオの2:30あたりに、ぼくからSolemへのインタビューがある:
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))