モバイルバッテリーシェアのINFORICHが総額30億円を調達

INFORICH(インフォリッチ)は12月26日、総額30億円の資金調達を完了したことを発表した。主な調達先は、ゴールドマン・サックス、日本郵政キャピタル、GMCMベンチャーキャピタルパートナーズ、チャートウェル キャピタル、ホリプロ。

同社は現在、「ChargeSPOT」(チャージスポット)と呼ばれるバッテリースタンドを日本国内に1万台以上設置しているほか、台湾や香港、タイにも進出している。導入もしくは導入が決定している法人・団体は、イオングループ、ローソン、ファミリーマート、TSUTAYA、近畿日本鉄道、小田急電鉄、森ビル、神戸市、福岡市、郵便局などとなっており、2021年までにChargeSPOTを10万カ所に設置する計画とのこと。

ChargeSPOTでのレンタル方法は、専用アプリ、もしくはLINE公式アカウント内からバッテリースタンドに記載されているQRコードをスキャンするだけでOK。レンタルしたバッテリーの返却先は利用者が自由に選べるので、職場近くで借りて、自宅近くで返却も可能だ。税別の利用料金は、1時間未満が150円、その後48時間未満が300円、それ以降は最大7日間(168時間)を1日(24時間)あたり150円で利用できる。なお、レンタルしてから168時間を超えた場合は、それまでの利用料と違約金1230円を含む合計2280円を支払う必要がある。

バッテリー容量は5000mAhなので、一般的なスマートフォンであれば1〜2回のフル充電が可能だ。スマートフォンなどとは、マイクロUSB、USB-C、Lightningで接続できるので、別途ケーブルを用意する必要はない。スマートフォンのバッテリーが切れてローソンやファミリーマートに駆け込む際、その場しのぎに数千円のバッテリーや充電器を買うことなく、ChargeSPOTを使うことで低コストですぐに充電できるのはありがたい。

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。