モバイル動画広告のFIVEがアイ・マーキュリーやEast Venturesから資金調達、直近3カ月の動画視聴は7億回超に

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モバイルビデオ広告プラットフォームを提供するファイブ(FIVE)は3月1日、アイ・マーキュリーキャピタル、East Ventures、グリーベンチャーズ、Donutsを引受先としたシリーズBラウンドの第三者割当増資を実施したことを明らかにした。グリーベンチャーズおよびDonutsは前回ラウンドからの追加投資。調達額や出資比率は非公開だが、数億円の調達を実施しているという。

FIVEは2014年10月の設立。代表取締役の菅野圭介氏を中心として、創業メンバーはGoogleの動画広告事業担当者が中心。2014年11月から試験的に広告配信サーバを立ち上げ、社名の「FIVE」が示すように、5秒の短尺動画広告の配信を開始した。こちらは2015年4月から「FIVE VIDEO NETWORK」の名称で展開中だ。

またこれに加えて、優良メディアを集めたブランド広告向けのプレミアムプライベートマーケットプレイス「Moments by FIVE」を展開。参加メディアは10代や女性などのカテゴリに分けているが、もっともニーズが高いのは動画メディアの「MixChannel」や学習共有SNSの「Studyplus」、音楽投稿コミュニティの「nana」など10代向けメディアをネットワークした「Teen Moments」(400万UU(重複除く))だそう。

この2つの事業により、動画再生回数は直近3カ月で合計7億回再生を突破。また2015年4月以来の月次平均成長率(CMGR)は42%、顧客アカウント数は160以上に成長した。また同社の広告プラットフォーム導入により、月額数千万円の収益化に成功するメディアやデベロッパーも生まれているという。

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同社が注力するのは「クリエイティブ」と「テクノロジー」。自社で制作チームを持ち、動画広告クリエイティブをこれまで400本以上作成。加えて、動画広告にユーザーの負荷が掛からないようなチューニングに注力しているという。「動画広告はある意味ユーザーの負荷が高いフォーマット。だからこそ遅延など『時間』の問題や、何度もデータをダウンロードすることで通信料が上がってしまうという問題に対応するのは重要。でないとサービスが伸びなくなる」(菅野氏)

FIVEは今回調達した資金をもとに、人材採用の強化やマーケティング投資などを進める。「ビジネスサイドも含めて全方位的に人材を募集していくが、特にフロントエンドのエンジニアを強化したい」(菅野氏)。今後は動画の配信データや視聴ログを蓄積。ここのユーザーに取って価値のあるコンテンツの解析なども進めるとしている。

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TechCrunch Japan

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