ヤフーは10月23日、「ヤフーが推進するパスワードを使用しないログインの取り組み」を紹介する記者説明会を開催しました。
(代表画像は発表会で実施したデモの様子。端末の指紋認証を利用してヤフオク!にログインしています)
はじめにIDソリューションマネージャーの伊藤雄哉氏がYahoo! JAPANのセキュリティの現状について解説。Yahoo! JAPAN IDのログインユーザー数は今年6月時点で4433万ユーザーで、ログイン回数は月間で約1億3000万回にのぼると説明しました。
現状の課題として、セキュリティ面では外部サービスでのパスワード漏洩によるリスト攻撃のリスク、ユーザビリティの面では、パスワードを忘れてしまうことや入力のしにくさがあるとのこと。
ヤフーはこの課題を解決する手段として、生体認証デバイスなどを利用して、安全なログインを実現する規格「FIDO2」の認定を9月に取得。本日からヤフーのサービスに、指紋認証などの生体認証を使用してログインできるようになりました。
指紋認証によるログインが可能なのは、Android 7.0以上かつChromeバージョン70以上、FIDO2の認証を得た端末のみとなります。FIDO2に対応したデバイスの普及によってこのログイン方法が普及すれば、大文字と小文字を組み合わせた長いパスワードの呪縛から開放されそうですね。
Engadget 日本版からの転載。