CockroachDBはニューヨークのオープンなデータベース企業で、企業顧客のアプリケーションが、データセンターやクラウドインフラストラクチャとの接続が切れても無事に動くことをねらっている。その同社がこのほど、シリーズA1のラウンドで2000万ドルを調達した。投資家はIndex Venturesと初期の投資家Benchmark, FirstMark Capital, およびGV(元Google Ventures)だ。
CockroachDBは1年近く前にも、BenchmarkのPeter Fentonが率いるシリーズAのラウンドで625万ドルを調達している。Fentonには、人びとの注目を集める、そして成功率の高い投資案件が多く、中でもZendesk, Hortonworks, New Relicなどのケースがよく知られている。
初期の投資家たちの中には、上記のGVなどとともに、Sequoia Capitalとテクノロジー企業の役員たちがいる。たとえばHortonworksのCEO Rob BeardenやClouderaの協同ファウンダーJeff Hammerbacherなどだ。
CockroachDBは元GoogleのソフトウェアエンジニアSpencer Kimball, Peter Mattis, およびBen Darnellの三名が創業した。CEOのKimballとエンジニアリング担当VPのMattisは、CockroachDBの前に写真共有アプリViewfinderを作り、それを2013年の後半にSquareに(価額非公開で)売った。今同社の社員数は10名あまりだが、すでにシード資金も初期に獲得している(金額非公開)。
写真はSpencer Kimball本人
〔参考記事: Wikipedia、CockroachDBの来歴(日本語記事)。〕
〔ゴキブリ(cockroach)には、グローバルな熱核戦争に生き残る唯一の生物、という都市伝説がある。CockroachDBのP2Pアーキテクチャの強靭性を、シンボライズしている。〕