ユーザの本人性を隠すWeb閲覧サービスを提供するZenMateが$3.2M(シリーズA)を調達

技術知識があってプライバシーを気にする消費者が増えるに伴って、VCたちも、さまざまなプライバシー関連のスタートアップに着目するようになった。ここでご紹介するZenMateは、ユーザのブラウザから各Webサイトへ行く情報をIPアドレスも含めてすべて暗号化し、ユーザのプライバシーを誰も嗅ぎ取れないようにする。

ベルリンで起業した同社は最近、Holtzbrinck Venturesが率いるシリーズAのラウンドで320万ドルの資金を獲得した。これには既存の投資家Project A Venturesと、新たな投資家Shortcut VenturesとT-Ventureが参加した。後二者はドイツのモバイルキャリアE-PlusやDeutsche Telekomとコネがあるので、同社の今後のさらなるモバイル進出がより便利にできそうだ。同社はこの前、2013年10月に、130万ドルを調達している。

デスクトップのブラウザChrome、OperaおよびFirefoxと、iOSとAndroidのモバイルアプリをカバーするZenMateのプライバシーとセキュリティのサービスは、ユーザのブラウザからのデータや情報を完全に暗号化して自己のサーバネットワークから目的サイトに送るという、VPN的な通信技術だ。これによりプライバシーとセキュリティが確保されるだけでなく、ユーザの居住国でブロックされているサイトやサービスにアクセスできる、というアドバンテージもある。

このような消費者向けのVPNサービスは、ユーザの居住国が限定されているサイト(たとえばNetflixならアメリカ合衆国)を外国の人が利用するためによく利用されている。同じ意味で、BBCのiPlayerにイギリス人以外の人たちがアクセスするためにも、利用されるだろう。

1年半前にローンチしたZenMateは、ユーザ数が500万に達している(最初の6か月で100万を達成)。主要マーケットは合衆国とイギリスとドイツで、サービスのデスクトップバージョンは利用回数等の制限なく無料だ。モバイルバージョンは、500MBまで無料、それ以上は有料で、データ圧縮や有害サイトのブロックといった機能がつく。

同社と類似のサービスに、Privax(Hide My Ass)、AnchorFree(Hotspot Shield)、TunnelBearCyberGhostなどがすでにある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


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TechCrunch Japan

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