元米国国務長官・国家安全保障担当補佐官、コンドリーザ・ライス氏が、クラウドファイル・ストレージ・同期サービス、Dropboxの取締役に就任した。
Dropboxは、今日(米国時間4/9)午前サンフランシスコで行われたイベントで、数多くの新製品、新機能を発表して紙面を賑わした。同社は、写真ストレージ・共有サービス、Carouselを発表、Dropbox for Businessを一般公開、さらには同社のメールソリューション、MailboxのAndroid版を公開した。
ライスは、残忍なまでの知性と並んでブッシュ政権における議論を呼ぶ役割で知られる人物だ。当時サダム・フセインが保有していたとされた、大量破壊兵器に関する発言が波紋を呼んだ。
BusinessWeekは、同社の役員人事を長文の記事で最初に紹介した。同誌によると、ライス氏のコンサルタント会社、RiceHadleyGatesは、以前からDropboxの有力なアドバイザーだった。TechCrunchはこの人事を確認した。
ライスのDropbox役員就任に関して興味深いのは、あまりにも当然と感じられることだ。Dropboxは、同サービスの利用をブロックしている外国政府 ― 例えば、中国 ― との交渉、および文化の異なる国々への製品展開に向けて、国際経験豊かな人物を必要としていた。
ライスには間違いなくその専門知識がある。DropboxのライバルであるBoxも、最近海外進出に力を入れている。この種の競争の激しい分野では、場所を選んでいる余裕はない。
アップデート:Dropboxは今日、他2名の役員人事を発表した。新CFO、Sujay Jaswach、はこれまで社内財務を担当していた。さらに、Googleからは新COO、Dennis Woodsideを呼び寄せた。これらの変更を発表する記事中、同社は上記の事実も認め、ライスが海外事業を担うことを明らかにした。
写真出典:Whitehouse.gov
[原文へ]
(翻訳:Nob Takahashi / facebook)