ラップトップPCにも使えるポケットサイズのバッテリー

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これまで私は沢山のリアルタイムブログを書いてきた。多くの場合際どいギリギリまで、バッテリが刻一刻と減っていくのを睨みながら、最後の1行に間に合うことを願いながら。

もちろん、私の2台の仕事用パーソナルコンピューターが時折最後の力を振り絞ってくれているように感じるという事実は、あまり助けにはならない、しかし別の事実は残る:最も必要とする時に目の前でハードウェアが使い物にならなくなるのを見つめているほど、不安をかきたてるものは多くないという事実だ。過去にも外部バッテリーを使ってみたりしたものの、ラップトップを動かし続ける用途としてみた場合には、とても巨大で重たいものと、スマートフォンを少々長時間生かしておく程度の小さすぎるものの間にある、程よいサイズのものの選択肢は多くはなかった。

Omnichargeはこうした用途への程よいサイズを約束するものだ – そしてこの記事の執筆時点で2401パーセントという冗談のような資金調達を果たしている同社のIndiegogoキャンペーンから判断すると、インターネットコミュニティはプロダクトの実現可能性の高さに関しては、まるでお構いなしのように見える。そして私に関して言えば、デモユニットが郵便で到着した時は「ああ君に逢うことを、こんなにも待ち焦がれていたんだよ」の瞬間だった。

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このレンガは、片手で持ったりバックパックに気軽に放り込める程度の小ささだ。まあ、00年代半ばのインディーロックバンドのメンバーやAmerican Apparelの従業員のような格好をしていない限りは、おそらくこいつをズボンのポケットに突っ込むことだってできるだろう。2種類あるうちの小さい方は0.83ポンド(376.5グラム)で、大きい方は1.3ポンド(589.7グラム)だ – とてもポータブルだが、おそらく毎日終日持ち歩きたいような代物じゃない。

会社が私に送ってきたのは小さな方を2個だったということを書いておかなければならない。こいつの容量は13600mAh(対して大きな方は20400mAh)だ。比較のために書いておくと、iPhone 6s Plusのバッテリーは2750mAhだ。明らかに、それよりもはるかに大きな容量だ。Omnichargeには3つの出力が備わっている – 2つのUSBと1つの三叉AC/DCコンセントだ。

前面には小さなOLEDディスプレイが備わっていて、重要な情報を表示する、例えば:

  • 入力と出力の状態/ワット率
  • バッテリーの残存率と残り時間
  • ユニットの温度

システムの使用中には全ての便利な情報表示のオンオフを行うことができる。システムの状態が残り時間に与える影響を観ることができることも良い点だ;私のコンピューターがスリープに入った瞬間に、残り時間表示が何時間も増えた。ディスプレイの右側には、USBとAC/DCコンセントのオンとオフを個別に行うボタンがついている。

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(上記の表の赤字部分:「Ominicharge13600は65Wまでの出力しかサポートしないので、Ominicharge20400の購入を推奨」)

ケースの下では様々なことが行なわれているのだが、あなたが本当に知っておくべき主たるものは、このユニットはちゃんと使えるということだ。各種の推奨値(動作時間、充電時間)をいくつか上に示した。私は(医者の指示を無視して)15インチのMacBook Proでシステムを使用し、フル充電時の状態で2、3時間動作時間を延ばすことができた。私は2、3週間にわたるIFAへの出張の際に、13インチの仕事用MacBook Airを持参するつもりだ、Omnichargeは間違いなく私と一緒に来ることになるだろう。

本製品は同社のIndiegogoページで99ドルから注文を受け付けている。

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(翻訳:Sako)

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。