一見したところ、Roomiはこれまでにもあった賃貸物件アプリと同じように見える。しかし、1つ違うのは掲載されている住宅にはすべて借り手がいるという点だ。
Craigslistの競合となるRoomiは、筋トレが趣味、パーティー好き、などの個性に応じてユーザーにより適したルームメイトを探せると考えている。また、アプリはFacebookと同期しており、同居者候補の様子を窺うことができる。
昨年ローンチされ、北米全体で37万5000人以上のユーザーがいるRoomiは、国際的な拡大を目指してDCM Venturesが主導するシードファンディングで400万ドルの追加調達を行った。これにより、Roomiの合計調達額は600万ドルとなる。
「ミレニアル世代によって、住まい探しは新しい時代を迎えようとしています。彼らは親世代とは暮らし方も借り方も異なります。頻繁に引っ越しをし、30代、40代になっても賃貸物件で暮らします」とDCM Venturesの投資家David Cheng氏は同社に市場機会を見出した理由を説明した。「Roomiは賃貸と共同生活の専用プラットフォームとして、この世代の住まい探しのニーズに一致していると考えています」
CEOのAjay Yadav氏は、TechCrunchに対し「目標はユーザーが信頼できるプラットフォームを構築すること」と語った。同氏は、Roomiはほかのサービスと連携して厳密な身元調査を行えるようにし、知らないうちに犯罪歴のある人物と暮らすような羽目にならないようにする、としている。
Yadav氏は、ルームメイトに主軸を置くことで、RoomiがTruliaやZillowIt’sなどの住まい探しアプリと一線を画した存在になることを期待している。「同居人は、物件と同じくらい重要な要素です」と彼は言う。
しかし、Roomiの事業は依然として初期段階にある。どのように収益に結び付けるのかを問われたYadav氏は、「今のところ儲けは一銭もない」と答えた。
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(翻訳:Nakabayashi)