昨年のDisrupt BattlefieldでデビューしたワイヤレスパワーのパイオニアOssiaが、同社のプロダクトCotaに新たな改良を加え、投資家たちに披露した。この改良により、給電範囲が広くなり、また壁などの障害物の向こうにも給電できるため、日常的な実用性が増した。すなわち今では、あいだに壁やドアなどのある40フィート向こうのスマートフォンに充電できる。
これは消費者製品としての完成度にかなり近づいた、ということを意味するので、なかなかすばらしい。同社は今年の終わりごろに、新しいプロトタイプをお目見えする予定だが、それにはもちろん今回の改良が含まれるだろう。Ossiaは今、Cotaの技術を消費者電子製品のメーカーにライセンスして、彼らの製品(スマートフォンなど)がCotaのトランスミッター(送電機)に対応するよう働きかけている。デバイスとトランスミッターは、ちょうど今の、デバイスとWiFiルータのようにコミュニケーションして、充電をバックグランドで行う。
同社のビジョンは、一家(あるいは小さなオフィス)にCotaのトランスミッターが一台あれば、全員のデバイスを充電できる、という状態だ。同機はまず、超低電力のビーコン信号を使って、充電を必要としているデバイスを見つけ、それから高エネルギーの充電信号を送る。しかも送信に要するエネルギーは、あなたがそのスマートフォンで電話をするとき消費するエネルギーより少ないだろう。距離の延長とドアなど障害物の克服によりCotaは、実際に、一家に(あるいは小さな会社に)一台というビジョンを達成しそうだ。
到達距離がさらに長くなれば、工場などでの需要…遠隔モニタ装置の充電など…にも対応できると思うので、同社にはその方向で今後も頑張ってほしい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))