Washington Postが入手した文書によると、米国安全保障局(NSA)は、自らのプライバシー規則を一年に何千回も破っている。大半は、電話の市外局番検索のタイプミスによって、 本来検査すべきでなかった電話記録が大量に表示されたといった故意ではない違反だ。誤って得られた情報が、違法あるいは非倫理的に使用されたかどうかは明らかになっていない。
政府当局は、同紙の報道の正当性を認めているものの、記事自体はこれらの違反による実害を何ら暴露していない。「われわれは、様々な規制制度のある複雑な環境下で運営される、人間が動かしている組織であり、時に誤った行為がなされることもある」と、あるNSA高官が、政府の許可を得て話した。
この報道でさらに懸念されるのは、NSAのミスに関する訴訟を担当する裁判所である外国情報監視裁判所(FISC)が、このスパイ情報組織に対して緩い支配力しかもっていないと思われることだ。「別の事件で、NSAの活動に対して一定の権限を持つ外国情報監視裁判所は、新しい収集法に関してそれが長期間実行されるまで把握していなかった。最高裁はこれを憲法違反であると裁定した」とWashington Postは説明する。
別のトップ記事では、連邦地方判事、Reggie WaltonがPost紙に「FISCはコンプライアンス違反の問題を調べる法的能力を持っていない、その意味でFISCは、政府に法遵守を指導することに関して他の裁判所と立場は変わらない」と語った。
オバマ大統領は透明性改革を約束したが、設立予定の独立審査会に関する議会への最新報告書に、NSA の自己監査によるプライバシー違反についても書かれるかどうかす明らかではない。
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