PowerPointのプレゼンテーションを作るのも見るのも飽きた人たち向けに、オーストラリアのZeetingsが、オーディエンスと対話でき、彼らのエンゲージメントをチェックできるツールをローンチした。
Zeetingsの協同ファウンダでCEOのRobert Kawalskyは語る: “テクノロジはどんどん進歩して、新しいことがいろいろできるのに、プレゼンテーションは昔のままだ。とくにまずいのは、“見せるだけ”という一方交通が今でも続いていること。実際には、それを見ている人間がたくさん、目の前にいるのにね”。
Kawalskyが見せてくれた、Zeetingsのやり方はこうだ。最初は、ふつうにスライドを見せて概要を説明する。そしてその次に、三択などの質問をして各人の答を投票させる。グループ全体とチャットしたり、一人々々チャットしたりする。オーディエンスが個人的にノートをとることもできる。最後は、そのプレゼンに対して最高5つ星のスターで評価する。
たしかに面白そうだが、でも重要な違いはあるのだろうか? Kawalskyによると、Zeetingsのチームも、同じ問を自問した。“ちょっと目先が変わるだけか、それとも、プレゼンテーションを本質的に変えるものか?”
当然ながら、結論は、本質的な変化だった。たしかにZeetingsを表層的に使うこともできるけど、ベータに参加した顧客たちは、たとえばプレゼンの最初と最後に投票をしてもらって、製品への評価がどれだけ変わったかを知るなど、有意義な使い方を編み出している。精神衛生など、機密性が必要な問題への投票では、匿名の投票もできる。
Kawalskyによると、一方交通のプレゼンではオーディエンスの注意を惹きつけるために苦労しなければならないけど、対話性があると自然な注意が生まれる。“これまでのプレゼンだと、飽きたオーディエンスが、スクリーンを見ずに、自分の携帯でメールチェックなんかやってたからね”、と彼は語る。
対話性があると、エンゲージメントも生まれる。たとえば資料を請求されたり、あとで個人的に話をしたい、と言われたり、投票をし、スター評価をする。オーディエンスが、自分もエンゲージできるんだ、と分かると、悪循環の逆の良循環が作り出され、プレゼンをさらに良くしていくための方向性も、エンゲージメント(=顧客の反応)から具体的に分かる。反省も得られるから、次のバージョンでは、エンゲージメントをさらにもっと積極的にすることもできる。
Zeetingsのプレゼンは、ネット上でリモートで(対個人で)“上演”することもできる。そのベータユーザはDeloitteとeBayとHPだった。Khosla VenturesのIrene Auとの議論を元に作ったZeetingsのプレゼンがこれだ。
Kawalskyは、PowerPointのような既存のプレゼンツールを駆逐する気はない、と言う。ただ、あの一方交通的なプレゼンではだめだ、と感じたとき、スライドの部分だけをPPで作って、全体をZeetingsで再構成すればよい。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)