世界中の本をクラウドソーシングで翻訳、電子書籍化する「BUYMA Books」

エニグモは、世界中の書籍をクラウドソーシングで翻訳して電子書籍で販売するサービス「BUYMA Books(バイマブックス)」を3月に開始する。著者・出版社が翻訳の許諾を出した著作物が対象で、BUYMA Booksに登録している翻訳者が日本語や英語を含む他言語に翻訳する。翻訳された著作物は電子書籍形式に変換され、BUYMA Books上で販売される。売上の35%が著者・出版社に支払われ、残りは翻訳者とエニグモで分配する。

著者や出版社は翻訳にかかる初期コストがなく、低いコストとリスクで世界中に著作物を販売できるのがメリット。BUYMA Booksに書籍を登録する際に、翻訳言語と販売地域を設定することが可能だ。翻訳された著作物は、BUYMA Booksが契約するネイティブによってチェックされる。翻訳物の著作権は著者・出版社に帰属し、電子書籍の価格設定も行える。

翻訳者は、著者や出版社が翻訳を許諾した書籍の中から好きなものを選んで翻訳できる。翻訳の期限はケースバイケースだが、「だいたい1〜3カ月程度が目安」(エニグモ)。翻訳された電子書籍には、翻訳者のニックネームとIDが記載されるため、自分の実績を積めるのだという。

読者は専用アプリをダウンロードすれば、海外の著作物を母語で読める機会が増えるという。

12月4日にサイトをプレオープンし、著者や出版社、翻訳者の会員登録を開始した。BUYMA Booksではビジネス書、ノンフィクション、絵本、アーティストコンテンツ、ブログ、コラムなどの著作物を随時受け付けている。


投稿者:

TechCrunch Japan

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