中国ではついに天候に関する情報も検閲対象に

‘中国では何でも検閲される’の事例がまたひとつ。今日のニュースによるとこの国は、お天気に関する情報へのアクセスも制限しようとしている。

そうです。おなじみの、お天気情報です。中国でインターネットを規制している当局は、大気質(空気の質)に関する一部の測定値…合衆国大使館が記録しているやつらしい…は、不適当なので(意味: あまりにもおそろしいので)この国に住む人びとの目に触れてはならない、と布告した。しかしそうなると、あの大気質を測定する人気アプリに見え見えのデータホールが生じるから楽しいね、と中国人たちはツイートしている。(Twitterの利用はもちろん、あの万里の火壁(The Great Firewall)によって規制されているが。)

たいへんセンスの良い検閲当局は、布告を英語と中国語の両方で発令し、その情報の配布禁止を強調している。

[ツイート訳: 合衆国大使館(美使館)のPM2.5の測定値がChina Air Qualityアプリでブロックされている。]

[アプリ上メッセージ訳: このソースからのデータは政府の命令により検閲された。タップしてこのソースを削除してください。]
[ツイート訳: china air quality indexアプリにおける検閲メッセージ。]

この奇妙な情報隠蔽行為は、明らかに、中国が今北京でAsia Pacific Economic Cooperation(APEC, アジア太平洋経済協力)サミットを主催していることと関係がある。そのため政府は、この国の首都に常住しているスモッグに関する情報がほんの少しでも公表されることに、目を尖らせているのだ。 でも、その努力も無駄だったようだけど。

習主席自身がAPECサミットでスモッグは“最優先事項だ”と言ったのだから、それが存在しないふりをすることが、彼の唯一のソリューションだとは思えないけどね。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

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