中国のライドシェア業界から大きなニュースが飛び込んできた。Didi Chuxingが、ライバルであるUber Chinaとの合併に合意し、競争に終止符を打つようだ。中国で設立予定の合併会社の評価額は350億ドルとなる見込みだ。
この噂は1ヶ月前から聞かれていて、両社とも否定していた。だが、実際に合意に至るようだ。 BloombergもWall Street Journalも、情報筋からこの合併に同意したという話があったという。このタイミングは興味深い。何故なら、中国政府は11月1日からタクシー配車サービスを合法にするという規則提案を先週リリースしたばかりだからだ。
大型資金調達を行った後で70億ドル以上の現金を持つDidiは、Uber Chinaのオペレーションを担うUberのグロバールビジネスに10億ドルを出資するとBloombergは伝えている。Uber ChinaとBaiduを含む同社の投資家は、中国に設立する新会社の20%を獲得する。
この合併により、Didiは地球上に存在する全てのライドシェアリング企業に投資したことになる。以前にLyft、インドのOla、そして東南アジアのGrabにも出資していた。
TechCrunchはUberとDidiにコメントを求めている。情報が入り次第、記事をアップデートしたい。
中国のタクシー配車業界で起きた大規模合併は、これが初めてではない。 Didi Chuxing自体もDidi DacheとDidi Kuaidiが、過激なドライバーへの支援金戦争を終わせるために、昨年合併した。合併した会社の評価額はおよそ60億ドルだ。
Uberは何十億ドルも中国で費やしている。Bloombergによると、同社は中国でこれまでに20億ドルの損失を出したという。どうやら、2回目となる合併も同じ理由で行われるようだ。けれでも、その結果は全く異なる影響をもたらすだろう。Uberにとって中国事業を切り離すことは、ようやく上場会社となる道筋に着くことにつながるかもしれない。アメリカ事業は、先月、すでに欧米市場で利益を出していると伝えたが、中国での事業は、多額の資金を費やしているにも関わらず、競合に押されている市場だ。この合併が実行されれば、Uberの事業に対する最大の懸念材料を取り払うことができるだろう。
アップデートがあり次第、更新予定
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(翻訳:Nozomi Okuma /Website)