中国の新しいNASDAQ型の証券取引所の取引が米国時間7月22日に始まり、上海株式市場が運営する科創板(Science and technology innovation board)に、25社のテック系企業が上場した。「STAR Market」 と呼ばれる同証券市場はガバナンスに関する懸念に対処することで、より多くの中国のテック企業が国内で上場することを奨励する、政府による取り組みだ。
トレーダーたちは、投資家が株式を購入し取引するために、当初の相場が不安定になる可能性を指摘している。そしてこの警告は、大量の買い注文がサーキットブレーカーを発動させ、いくつかの企業が取り引きを停止したことで裏付けられた。
STAR Marketは、中国政府が資本市場の改革に着手し、収益性の要件を緩和して中国本土での上場をハイテク企業によってより魅力的なものにするための取り組みとして、昨年11月に発表された。AlibabaやTencent、Xiaomi、JD.com、Pinduoduoなどの中国企業による大型IPOはニューヨークや香港で行われたものであり、STAR Marketは中国国内での株式上場を促進する可能性がある。また、中国と米国の貿易戦争においても、大きな意味を持つことが期待される。
しかし、CNBCは中国が2つの市場を立ち上げた(2009年のChiNextと2013年のNew Third Board)のにもかかわらず、上海と深圳の主要市場ほどは注目が集められていないことから、STAR市場の成功は決して確実なものではないと指摘している。
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(翻訳:塚本直樹 Twitter)