今日のウォール街は、Yahooの動向に注目している。Yahooが市場が開いた後に今年の第1四半期における収益を発表したからだけではない。Yahooは自社を売りに出していて、TechCrunchの親会社であるVerizonを含め、複数社が入札しているとの報道があるからだ。
Yahooの役員会はいわゆる「リバース・スピン」を検討しているという。Yahooの中核事業とAlibabaの株式を切り離す考えだ。Yahooは「当社に関心のある戦略的、財政的協力者と関わるために、役員は委員会や個別の法務、財務アドバイサーと慎重に取り組んでいます」と繰り返し伝えてきた。言い換えれば、似た考え方を持つプライベートエクイティ企業に売却することも検討しているということだ。
問題を抱えるこのインターネット企業が最終的にどのような結末を迎えるかは定かではないが、Yahooの最新の収益報告では、投資家の期待を少し上回る水準を保つことができた。
アナリストは10億800万ドルの収益を見込んでいたが、Yahooはそれに近い10億870万ドルを報告した。ウォール街は株式辺り7セントの調整後利益を見込んでいて、実際は8セントだった。それでも、昨年同期の株式辺り15セントと比べると大分低い。
「私たちが期待していた水準でQ1の収益を報告できたことを嬉しく思います。2016年は効率化の促進、コストの削減、長期的なグロースを目指すために堅調なスタートを切ることができました」とYahooのCEOであるMarissa Mayerは声明で伝えた。「私たちは一丸となって、Yahooにとって戦略的な道を進むために堅調に進むことができました。私たちのブランドとマネジメントチームは、株主のためにもこの優先課題に取り組むことで一致しています」。
(Yahooがどのようになろうとも、Mayer自身は何百万ドルを得ることができる)。
他のインターネット企業同様、Yahooもモバイルで成長が見られた。Yahooはモバイル収益で2億6000万ドルを得て、昨年同時期は2億3400万ドルだった。デスクトップからの収益は8億7300万ドルから7億7400万ドルに減額した。
第1四半期の検索収益は8億2000万ドルで、これは前年比15%減だ。クリック広告は21%下がり、ディスプレイ収益も1%下がった。
Yahooの株式は時間外取引で1.5%上昇した。株価は昨年18%下がり、株式時価総額は340億ドルだ。
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