CreativelyのCEOであるGreg Gittrich(グレッグ・ギトリッヒ)氏によれば、同社は2020年夏にローンチすることになっていたという。そして、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が発生した。
「今回のパンデミックが発生したとき、製品をベータ版としてローンチすることが、クリエイティブコミュニティのために本当に役立つと感じたので、ローンチを早めることを決定しました」とギトリッヒ氏は語った。
このスタートアップは、チーフプロダクトオフィサーを兼務するStacey Bendet(ステイシー・ベンデ)氏とJoe Indriolo(ジョー・インドリオーロ)氏によって創業された。インドリオーロ氏が私に語ったところによれば、Creativelyはベンデ氏がデザイナー衣料品会社であるAlice + Oliviaの創業者兼CEO時代に抱えていた問題を解決するために設立されたのだという。その問題とは、一緒に仕事をするための、最高のクリエイティブな才能を持つフリーランスを見つけるということだ。
「クリエイティブな才能を見つけるのは、本当に、本当に難しいのです。同時に、クリエイティブ側の人間が自分の作品を世の中に広めることも、非常に難しいのです」という。
そしてこれらの問題は、対人距離の確保がクリエイティブワークやコラボレーションをますます遠隔的に行わせるように強いることによって、そしてまた不況のためにより多くのアーティスト、デザイナー、建築家、映像制作者、その他の人たちが仕事を探すようになることによって、さらに悪化する可能性が高い。
アーティストが作品を投稿できる場所はあるものの、インドリオーロ氏は、どのサイトもクリエイティブな人が同じようにプレゼンテーションをコントロールできるようにはしていないという(クリエイティブな人が自分でウェブサイトを作らない限り)。
そこでCreativelyはそのサービスを使って、写真、映画、ファッションデザイン、ブランディング、イラストレーション、アニメーション、CGI、アプリやウェブデザイン、商品開発、インテリアや建築、新技術などを展示できるようにデザインしたという。
クリエイティブな作家たちは、自身のポートフォリオをアップロードし、自分の好きなようにそれを並べることができる。作品を複数のアルバムに分割したり、創造的なやり方で、他のアルバム内にアルバムを入れたりすることもできる(インドリオーロ氏は私にある建築家のアルバムを見せてくれた。そこでは訪問者が特定の地域や場所を訪れ、さらに詳細を見ていくことができるようになっていた)。
アーティストたちは、画像や動画に注釈を付けて作品を説明したり、過去の仕事や特定のスキルを一覧にすることもできる。
ブランドやその他の雇用主候補は、求人情報を投稿することができ、そうした情報はその求人に採用されたアーティストにタグ付けされるので、結果的にアーティストの履歴書やポートフォリオになる。ブランド側は、求めているスキルに基いて、または注目する別の会社で誰が仕事をしたかに基いて、サイトを検索することもできる。
このプラットフォームでは、ユーザーがお互いをフォローすることができるが、これまでに行った作業と過去のコラボレーションに基づいてコネクションを作ることも、同様に重視されているとインドリオーロ氏はいう。
「私たちはそれがソーシャルプラットフォームとなって、クリエイティブ同士が互いにつながり……ますます遠隔かつ地球規模に広がる世界でチャンスを見つけられるものになると信じています」とギトリッヒ氏は付け加えた。
まず手始めに、Creativelyはパーソンズ、プラット、サバンナ美術大学、ファッション工科大学などの学校と協力して新卒者が仕事を探す支援をしている。
このプラットフォームは、ビジネスと個人クリエイティブ双方に対して無料で提供されるが、最終的には求人情報に課金することが計画されている。
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(翻訳:sako)