2012年には、インターネットの全トラフィックの半数強がボットによるものだった。セキュリティーCDNサービス、Incapsulaの最新データによると、今年はその数字が61.5%にはね上がった。
一見、非道なアタックが増加したことを意味してするかに思えるが、Incapsulaはこの増加の大部分を、言わゆる「良いボット」によるものだと指摘している。例えば検索エンジンの認証済エージェントや類似のツールからの訪問は20%から31%へと増加している。Incapsulaによると、多くの検索エンジンが最近サンプリングレートを上げている。また、一度クロールされたウェブサイトのランクを上げようとするSEOツールが、以前より頻繁にサイトを訪れるようになったこともある。
ボットの約1/3は悪質だが、GoogleのPenguinアップデートがコメントスパムのSEO価値をほぼ無効にしてくれたおかげで、スパムボットの割合は2012年の2%から今年はわずか0.5%に減ったと、同社は言う。
では何が増えたかと言えば、本来の使い方を模倣するロボットだ。Incapsulaは、これらの殆どが「自動スパイロボットか、人間のようなDDosエージェットか、トロイの木馬[ウィルス]に感染したブラウザーだ」と言っている。
一つ注意すべきなのは、Incapsulaはこのデータを自社顧客2万社から集めたという点だ。同社が提供する様々なセキュリティー・サービスに登録するような会社は、必ずしもインターネット全体を代表していない。例えば、頻繁にDDoSアタックを受け、Incapsulaに退治を依頼する必要のある会社はそう多くない。それでも同社のデータは、ボットの数の増加を明確に示している。ただしみなさん自身のサイトでは、かなり事情が異なるかもしれない。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)