スマートフォンの販売台数が世界的に減少し続けている。Gartner(ガートナー)の新たな予想では今年は2.5%減の15億台となる見込みだ。減少が最も顕著なのが、日本、西欧、北米で、落ち込み幅はそれぞれ6.5%、5.3%、4.4%が予想される。
これは、アップグレードサイクルが伸びたこと、スマホが高価になったこと、そして経済の悪化など、これまでに何回となくTechCrunchでも取り上げ、そしてまだ続いている傾向の一環だ。世界最大のスマホマーケットの中国ですら国内経済の悪化に直面し、今年は販売台数が減少する。
米国のHuawei(ファーウェイ)に対する禁輸措置もまた少なからず影響を及ぼしたが、ファーウェイそのものは中国国内で引き続き受け入れられていて、成長を続けている。しかしながら同社は中国外ではまだ厳しい環境に置かれていて、米国企業へのアクセスを失ったことで影響は避けられない。
スマホメーカーにとって明るい兆しが見えてくるのは来年下期で、それは5Gによるものだ。一番最初の5G端末が今年リリースされるが、iPhoneを含め他の5Gスマホは来年まで登場しない。たとえ一時期にしてもスマホの販売台数が上向くには、かなりの変化が起こる必要がある。多くのスマホが米国では1000ドル超と最高値に達し、5Gの利用可能なエリアの拡大や価格の低下が求められる。
イメージクレジット: Joan Cros Garcia/Corbis
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)