今週のまとめ ― Apple Watch、サードパーティー製アプリは表示のみ?

Apple WatchKitを公開


AppleがWatchKitを公開し、デベロッパーはウェアラブル向け開発が可能になった。

来年初めに発売が予定されているApple初のウェアラブル、Apple Watchの開発ツールであるWatchKitがデベロッパー向けに公開された。

これでApple Watchで動作するサードパーティーアプリの開発が可能になるわけだが、少なくとも現時点では、アプリはiPhoneアプリと対になって動作し、実際の処理部分はiPhone側が受持ち、Watchは表示および入力のみになるようだ。

Apple Watchのバッテリー寿命がどのくらいになるかは注目の的だが、Appleから正式なデータは発表されていない。しかし、CEOのTim Cookは、非公式ながらApple Watchは毎日の充電が必要となると発言しているため、Watch上の処理をできる限り減らして消費電力を抑ようとするのは当然だろう。

Uber相次ぐスキャンダル

タクシー配車サービスのUberが、相次ぐ幹部のスキャンダルに大揺れ状態になっている。

事の起こりは、同社の全ユーザーの乗車状況を閲覧できる「ゴッドビュー」と呼ばれるシステムを、幹部が私的に利用したこと。同システムを使うと、あらゆるユーザーの乗車履歴を経路等と共にリアルタイムで入手することができる。

Uberはこれまでにも、犯罪率や売春とUber乗車データの相関や、異性と短時間夜を過ごす行動をRides Of Glory〔栄光の乗車〕という悪趣味な名前で呼び、詳しい統計データを公開している。またアメリカの議員のUber利用率が非常に高いことから、悪意ある者が政治家の乗車履歴にアクセスできたら、 ありとあらゆる問題が起きるだろうとDigiphileは警告している。

Google Glass、デベロッパーに見離される?


そういえば、最近Google Glassのニュースを聞かなくなった、と感じている読者も多いのではないだろうか。一般販売が開始される前から反対運動が起きるほどの話題だったのに。

それを裏付けるかのような話が、この記事、「デベロッパーが離れ、Google Glassは第2のセグウェイになる

セグウェイは、「未来を変える」乗り物にはなれなかったが、ショッピングモールの警察官等には使われているので、Google Glassも、教育、セキュリティー等の特定分野での利用に限られるのではないかと記事は書いている。

まずは、年内に予定されていた一般向け販売がどうなるのかに注目だ。

両面スマホ、世界デビュー!

iPhoneでもAndroidでも、外観は似たりよったりの中、華々しく異彩を放っているのが、YotaPhoneだ。ロシア発のスマートフォンは、背中側にe-ink式のディスプレイを搭載している。初期モデルは問題も多かったが、第2世代の登場と共に、実用性を増したYotaPhone 2、12月3日に世界デビューとなった。

YotaPhoneでは、e-ink側で電話発信、テキストメッセージ送信、メールの送信など、主要な機能を行えるようになっているため、バッテリー消費を抑えられるという。

クリスマス向けスマートキッチングッズ特集


テクノロジをうまく利用したキッチングッズを今年のXmasのプレゼントにしたら、盛り上がるだろう

TechCrunchでは、料理を便利にするスマートキッチン用品を多数紹介しているが、この記事はクリスマスシーズンに備えた特集。

WiFiケトルから、スマートまな板まで、よりどり見どり。

「入手」って何?!


Apple、App Storeのダウンロードボタンを「無料」から「入手」に変更。EC対策か?
AppleのApp Storeで無料アプリをダウンロードしようとして、゛「入手」ボタンに出食わして驚かれた読者もいることだろう。これは英語では “GET”。「無料」アプリが、実際には無料で済まないことが特にEC(欧州委員会)で問題になっていることへの配慮と見られる。

Appleは、以前から「アプリ購入あり」の表示を付けて、無料アプリの誤解を減らす努力はしてきたが、これはその方針をさらに強化するものと思われる。

しかし、GETにしても入手にしても、果たして”FREE”や「無料」よりも、ダウンロードのハードルが上がっているのかどうか、私には疑問である。

iPhone 4SとiPad 2ユーザーに郎報

iOS 8 といえば、様々なトラブル修正や、Apple Pay実装等のために、何度もアップデート版が公開されてきたが、最新版のiOS 8.1.1 は、旧機種ユーザーに朗報。

AppleがiOS 8.1.1を公開。iPhone 4SとiPad 2ユーザー待望のバグ修正

ということで、iOS 8にしてから遅くなった、やっぱり旧機種では無理か、とがっかりしていたiPhone 4SおよびiPad 2のユーザーは、性能アップが期待できそうだ。

これも一種のバグ修正なのもしれないが、少なくとも旧モデルが見捨てられていなかったことは確か。

Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。