今週のまとめ ― Googleの新メールアプリ「Inbox」が大人気、他

Googleの新メールアプリが大人気

Googleから突然、新しいメールアプリがやってきた。その名はInbox。Gmailとは別物、という触れ込みだがメールアカウントはGmailのものをそのまま使える。

メールを種類別にまとめたり、関連情報を自動的に表示したりといった「コンテキスト対応」が特徴で、いっとき大騒ぎになったiOS用のMailbox(後にDropboxが買収)と、Google自身によるGoogle Nowの特徴を兼ね備えていると言えるだろう。

アプリはすでに公開されているが、実際に使うためには友達からの「招待」が必要。もう遠い過去のことのように思えるが、Gmailもスタートしてしばらくの間は「招待制」だったことを思いだす。今回は、「友達から招待されるのを待てない人は、inbox@google.comにメールしろ」とのことなので早速メールしたのだが今のところ音沙汰はない。

Ethereington記者は、Googleの新しいモバイルメールアプリInboxをテスト中―とてもよく出来ていると言っているので、早く試したいところだ。

Google Inboxのベータ招待がeBayオークションで高値にというニュースもあり、当分は注目の的になりそうだ。

日本発、本物のトランスフォーマー


TechCrunchのガジェット部長にしてロボットが大好きなJohng Biggs記者が、日本の変な人たちプロフェッショナルが作るリアル・トランスフォーマーを紹介してくれた。

作っているのは、Brave Roboticsの石田賢司氏およびAsratecの吉崎航氏。是非ビデオをご覧あれ。

Amazon、Fire Phoneは失敗


2014年第3四半期の決算報告を発表したAmazonは、売上が期待を下回り、損失が期待を上回る結果となり、株価は急落した。

中でも目立つのが、独自スマートフォンFire Phoneの失敗。前面にいくつものカメラを備えて擬似3D効果などを売りにしたが、2ヵ月後には99セントに値下げしたりと散々な状態だったので、ここへ来て失敗と聞かされても驚くにあたらない。

2014年Q3期末時点でのFire Phoneの在庫は、8300万ドル。
八千、三百、万、ドル
だそうである。1台いくらで計算したのかわからないが(99セント?)半端な数でないことは確かだ。

Disrupt Europe 2014 Londonより


先週TechCrunch Disrupt Europe 2014が初めて英国ロンドン開催された。

最優秀賞に輝いたのは、ビッグデータ・バックエンドサービスを設定するサービス、Crate.IOだった。

イベントに先立って行われた恒例のハッカソンでは、病気の蔓延をモデル化するクロスプラットフォームのウェブアプリ、Infected Flightが勝者となった。

入賞は逃がしたものの、その後App Storeで人気を博しているのが、自動で方程式の解を示すPhotomathだ。


数式にカメラをかざすと、拡張現実(AR)風に解答がリアルタイムで表示される。開発元のMicroBlinkによると、このアプリで稼ぐつもりはなく、OCRシステム等の技術を証明する目的で作ったとのこと。

企業のITを変えた10のトレンド

Kleiner Perkins Caufield & Byersの社員パートナー、Matt Murphyによる寄稿で、エンタプライズコンピューティングの様相を変えつつある十大要因を挙げている。

1. クラウドコンピューティング
2. すべてを仮想化
3. ITの新しい買い手
4. 会社内でWebベースで行われる営業
5. “land and expand”の営業モデル
6. エンタプライズワークフローの形の変化
7. 周辺部から中心へ移行したセキュリティ
8. 競争力を強化するデータというアドバンテージ
9. スピードで競争に勝つ
10. 消費者的なインタフェイス

賛同する人も異論のある人も、興味があれば本文を一読されたい。

Apple Payいよいよ始まる


何かと話題に事欠かなかったiOS 8の(バグ修正以外で初めての)アップデートである、iOS 8.1が公開され、「カメラロールの復活」等の機能追加と共に、ついにAppleの支払いサービス、Apple Payがライブになった。

早速Kyle Russell記者が、街でApple Payを試してみたところ、調子は上々とのこと。デモビデオでは Passbook アプリを開いて見せているが、実際には何も見せる必要はなく、Touch IDで指紋認証すればいいだけだ。

Apple Pay対応の店舗はまだ少ないが、オンラインショッピングでも利用可能なので、これからどう普及していくかが注目される。当面米国内でのみ利用できる。

Apple Payに大きな期待を寄せているのは、Appleだけではない。Apple Pay初のテレビCMは、ワールドシリーズでMasterCardからだった。米大リーグ機構も力を入れており、野球場での飲食はもとより、MLBアプリで試合のチケットを購入する際にもApple Payを利用できるようになる。
関連記事:
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3Dプリンターではない、CNC工作機だ!


新しい3Dプリンターのニュースが引きも切らないが、これは同じく物を作る機械でも、ある意味昔ながらの切削機。

Carveyは、デスクの上にエレガントに収まる小型CNC工作機で、その姿は3Dプリンターを思わせる。

何もないところに物を作り上げていく3Dプリンターとは逆に、材料の塊を削ってモノを作り出すCNC工作機。Carveyは、Kickstarterで資金募集中。1999ドルの早割分は、235台中残りはわずか3台。目標5万ドルのところ、すでに63万ドルを集めている。

最後に、3Dプリンターつながり、と言うには残念すぎる話題だが、日本で3Dプリンターを使って銃を作った男、地裁判断は2年間の実刑判決という記事があった。なぜかこの男、アメリカでも有名のようで、これまでにもTechCrunchでよく取り上げられている。

日本で3Dプリンターでピストルを製造した男が逮捕―何で作ろうと銃は銃
3Dデザイナー集団、逮捕された日本人メーカーに敬意を表して「イムラ」リボルバーを設計

Nob Takahashi / facebook


投稿者:

TechCrunch Japan

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