仮想化に依存するデータセンターにストレージのパフォーマンス向上を提供するInfinioが$10Mを調達

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マサチュセッツ州ケンブリッジのInfinioは、仮想環境におけるストレージのパフォーマンスを上げるためのソフトウェアソリューションを開発している。同社が今日(米国時間2/12)、Highland Capital PartnersBessemer Venture PartnersからシリーズAで1000万ドルを調達した。これまでは、Lightspeed Venture PartnersやケンブリッジのFounder Collective、ニューヨーク市のSeed Fund、それに数名のエンジェル投資家たちが、同社に計200万ドルを投資していた。今回の投資の一環として、HighlandのSean DaltonとBessemerのFelda Hardymonが同社の取締役会に加わった。

旧社名がSilverLining Systemsだった同社の主張によると、現代のデータセンターは仮想化の積極採用によって技術が様変わりし、高価な中央集中的ストレージを使うようになった。コロンビア大学のコンピュータ科学教授Vishal Misraらが創設した同社は、“仮想環境におけるもっとも費用のかかる隘路であるストレージのパフォーマンス、という問題”の解決を目指している。

“仮想環境におけるパフォーマンスの問題はストレージに帰因することが多い”、とCEOのArun Agarwalが今日の声明文で述べている。“ストレージシステムはIT予算の大きな部分を占める。しかもデータセンターの管理者は、すでにストレージの容量が十分であっても、パフォーマンスを上げようとして屋上屋を重ねるようにハードウェアを購入することが多い。弊社は、その問題の解決をお手伝いをするソフトウェアを作っている”。

声明文の中では、Infinioのソフトウェアプロダクトの詳細はよく分からないが、同社は今回の資金を技術者の増員とともに、今年後半を予定している同社の初めてのプロダクトの立ち上げに充てるという。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

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TechCrunch Japan

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