任天堂が30万件のIDハッキングを報告、3月の被害公表時からほぼ倍増

任天堂のユーザーアカウントのハッキング被害が、この数カ月間でほぼ倍増した。

任天堂は当初、16万件のニンテンドーネットワークIDが攻撃を受け、アカウント所有者の名前、メールアドレス、生年月日、居住国などの個人情報が流出したと発表していた。しかし同社は最新の声明で、さらに14万件の同アカウントが不正アクセスの影響を受けたと述べている。

任天堂によると、調査を継続した結果被害アカウント数が増加したという。

任天堂は被害を受けたアカウントのパスワードをリセットし、アカウント所有者に連絡したという。声明では、今回の情報流出の影響を受けたアカウントは全体の1%に満たないと繰り返している。

2020年3月にはユーザーから、自分のアカウントへと許可なくデジタルアイテムの課金が請求されているとの苦情が寄せられていた。任天堂は4月のツイート(Twitter投稿)で、ユーザーは自分のアカウントで2要素認証を有効にすべきだと述べたが、その理由は明らかにしなかった。

任天堂が不正アクセスを認めたのは、その2週間後だった。

しかし、任天堂はアカウントへの不正アクセスがどのように行われたのかについてまだ説明しておらず、「当社のサービス以外のなんらかの手段で」アカウントのパスワードが取得され、不正にアクセスされた主張している。これの意味するところは、ユーザーが強固でないパスワードを使ったり、他のサービスから漏洩したパスワードを再利用したりして、ハッカーがニンテンドーネットワークIDに侵入した可能性がある。

まだニンテンドーネットワークIDで2段階認証を有効にしていないのなら、今すぐ設定すべきだろう。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

投稿者:

TechCrunch Japan

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