企業での利用の増加を背景にSlackのインターフェイスがシンプルに

Slackは2013年にサービスを開始し、すぐに開発者に受け入れられた。初期のプロダクトはこのことを背景としたものだった。スラッシュのコマンドで高度なツールを使うことができる。しかし同社は、プロダクトが企業に導入されるようになって、インターフェイスをシンプルにする必要があると認識している。

米国時間3月18日、Slackはもっと簡単に使えるように新たにデザインしたインターフェイスを公開した。企業のコミュニケーションハブとしてさらに利用しやすくするためだ。

Slackのプロダクトマネジメント担当ディレクター、Jaime DeLanghe(ジェイミー・デラング)氏は、メッセージングアプリが仕事のコミュニケーションの中心となり、COVID-19の影響で多くの人が在宅勤務になってその重要性は増していると述べた。

ただしデラング氏は、最近の在宅勤務の増加傾向よりも前から利用は増えているという。同氏はTechCrunchに対し「平均すると利用者は1日に9時間Slackに接続し、90分間近くアクティブに使用している」と述べた。

このため、同氏のチームはインターフェイスのアップデートに熱心に取り組んでいるという。

「私のチームは、エクスペリエンスをシンプルにして、できるだけ理解しやすく、すぐに使えるようにしたいと考えている」とデラング氏は言う。これは、スラッシュのコマンドの向こうにこれまで隠れていた高度なツールを表に出すということでもある。

同氏は、新しい機能をたくさん追加することで長年にわたって変化するユーザーのニーズに応えようと努めてきたが、その結果としてインターフェイスが雑然としてしまったと述べた。今回の新しいデザインは、この問題を解決しようとするものだ。

Slackの新しいインターフェイス。スクリーンショット:Slack

全体にすっきりとした外観になったことに加え、新しい機能の中では「チャンネル」サイドバーでチャンネルをネストして整理できるようになったことが多くの人から喜ばれるだろう。チャンネルが増えると、見つけて操作するのが難しくなる。これからは、ユーザーはチャンネルにラベルを付けてわかりやすくグループ分けできるようになる。

ネストされたチャンネルのラベル。スクリーンショット:Slack

デラング氏は、チャンネルは個人で整理するものであって、管理者レベルでは整理できないと注意を促す。「チャンネルは、実際に別のチャンネルの中に入るのではない。チャンネルにラベルを付けると自分のサイドバーの中だけで整理されるのであって、全員に反映されるものではない」(デラング氏)。

ほかには、ウインドウ上部のナビゲーションバーの変更が挙げられる。検索とヘルプツールもウインドウ上部に集められ、サイドバーには汎用の「作成」ボタンがある。

このような新機能は、組織内でSlackを使い始める人が増えている状況で、Slackをもっと使いやすくするためのものだ。

写真クレジット:Drew Angerer / Getty Images

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(翻訳:Kaori Koyama)

投稿者:

TechCrunch Japan

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