企業に眠る大量のリレーショナルデータ, それを高速検索と視覚化で掘り起こすThoughtSpotが$10.7Mを調達

企業にインテリジェントサーチとデータの視覚化を提供するThoughtSpotが、Lightspeed Venture Partnersが率いるシリーズAのラウンドにより、1070万ドルを調達した。

同社はNutanixの協同ファウンダAjeet SinghとAmit Prakashが創業し、とくに後者はMicrosoftのBingの創設時の技術者であり、その後は5年間、GoogleのAdSense Analyticsのグループで技術者チームを率いた。

同社が開発したリレーショナル検索エンジンとインメモリデータベースにより、中~大企業の顧客たちは自然言語を使って会社の数値データ(支出記録、営業報告など)をクェリできる。創業時にSinghとPrakashが抱(いだ)いた目標は、企業がテラバイト級の巨大データをGoogle検索なみの容易さで分析できるようになることだ。Singhの説明によると、GoogleやFacebookによって公開データを検索する方法は変わったが、企業データは旧態依然としている。企業ITの消費者化が言われる中で、企業内の検索だけはその波に乗り遅れている。

ThoughtSpotの検索およびコンピュテーションプラットホームは企業のデータを取り込んで、その検索結果を視覚化する。同社のその技術は、とりわけ、関係データベースやその構造をしたデータ向けに最適化されている(ゆえに“リレーショナル検索エンジン”)。

IBMなども今この方面に手を出そうとしているが、しかしSinghによれば、既存大手の問題解決へのアプローチは、多くの場合。正しくないそうだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。