Directrは、2012年のローンチ以来、本誌も何度か取り上げてきたが、ついにGoogleが買い物カゴに入れてしまった。
今や、超短編ビデオの時代である。しかしDirectrで一般ユーザや企業が撮るビデオは、Vineのやつほどは短くない。それらは、広告(コマーシャル)やプロモーションビデオ、家族の休日を撮る、などなどに使われるビデオだ。
Googleの買収価額などは公表されていないが、いくつかの情報を寄せ集めてみると、比較的小規模な買収(ないし人材取得)だったようだ。Directrのプロダクトはその名のままで無料化されて存続し、チームの全員はYouTubeの広告部門へ行く。
Directrのやり方は巧妙だった。なるべく良いビデオを撮りたいというユーザの気持ちに応えて、シーンの撮り方を示唆するテンプレート(ないし“ストーリーボード”)を提供した。ユーザがそこに自分のクリップを入れていくとDirectrがそれらをまとめて音楽を付け、FacebookやTwitterなどでそのまま共有できるようにしてくれる。
Directrには個人用と企業用があり、前者は旅行や家族ビデオなどの共有が中心だが、後者は、製品の説明やデモのためのビデオの撮り方を企業に教える。個人用は無料だが、完成したビデオのダウンロードは99セント、企業用は、ユーザが必要とする機能に応じて、年会費250から500ドルだ。
Directrはこれまで、約170万ドルを調達している。
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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))