低価格のスマート補聴器メーカー、iHearが日本のブラザー他からシリーズCで500万ドル調達

iHear Medicalはユーザーが自分でカスタマイズ可能な低価格補聴器を開発しているメーカーだが、シリーズCのラウンドで500万ドルの資金を調達したことを明らかにした。このラウンドは上海を本拠としててメディカル機器を中心に投資しているLighthouse Capitalがリードし、日本の大手メーカー、ブラザー工業とアメリカのAmeritas Holding Companyも参加している。

2009年に創立されたiHear Medicalが調達した資金は合計780万ドルとなった。

TechCrunchはこの3月にiHearがIndiegogoで補聴器のクラウドファンディング・キャンペーンを開始したときに紹介している。このキャンペーンではユーザーの状態に合せて調整できるiHearのオンライン診断サービスが受けられる補聴器が199ドルから入手できた。

iHearのファウンダー、Adnan Shennibによれば、iHearは来月にFDAの認可を得られる見通しで、Indiegogoで予約された分の出荷準備は整っているという。Series Cの資金により、2015年の第2四半期までに生産販と販売チャンネルの拡大を拡大する計画だ。これにはiHear自身によるオンライン・ストアの開設も含まれる。またAmeritas保険がパートナーとなり加入者への販売も行われる。その後2016年にはiHearはアジア市場に参入するという。

iHearの目標の一つは、4000万人と言われる聴覚機能に問題を抱えるアメリカ人に手頃な価格で補聴器を提供することだ。アメリカでは聴覚障害のある成人の75%から80%が保険でカバーされないため補聴器をもてないでいるという。iHearは特にこのような層をターゲットにするという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+


投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。